エンジンオイルを健全な状態に保つには、オイルフィルターを詰まらせないことが大切です。
詰まりが起こると、汚れを適切に取り除けなくなってしまいます。 この記事では、オイルフィルターの詰まりによって引き起こされる症状や原因、予防策などについて詳しく解説します。
原因やトラブルの発生メカニズムを理解すれば、効果的な対策ができるようになるでしょう。
オイルフィルター詰まりによる症状とは?
フィルターが詰まるとさまざまなトラブルが生じます。
オイルフィルターの詰まりが原因で起きる症状は、以下の通りです。
- エンジンにダメージを与える
- オイルが汚れる
ここでは、上記2点について詳しく紹介します。最悪修理しなければならなくなることもあるため、サインを見逃さないようにしましょう。
エンジンにダメージを与える
フィルターが詰まると不純物やスラッジが溜まり、オイルの潤滑作用が低下します。
この結果、金属パーツ同士が摩擦し、摩耗や焼き付きが発生してしまうでしょう。 エンジンパーツの破損や劣化を引き起こし、異音や焦げた臭いの発生につながります。最悪、エンジンが急停止してしまう可能性もあるかもしれません。 その場合、エンジンの交換やオーバーホールが必要となります。
修理には高額な費用もかかるため、詰まりによるエンジンへのダメージは避けたいものです。
オイルが汚れる
フィルターが詰まると性能を発揮できず、オイル内に多くの汚れが混入します。
フィルター内のリリーフバルブが働き、一時的に対処をしますが、ろ過はされません。 汚れが溜まったままで走行を続けると、冷却作用や潤滑作用など本来の役割を果たせなくなります。結果として、部品に負担をかける可能性もあるかもしれません。エンジンの健康状態と性能に深刻な影響を与えるのです。
フィルターの適切な交換とオイルの清掃は重要で、エンジンの順調な動作と長寿命を確保するために欠かせません。
警告灯が点滅する
詰まりによって、ろ過ができなくなると、リリーフバルブが開きます。その結果、警告灯が点滅します。
警告灯はオイルの不足やポンプの異常など、さまざまな要因で作動します。 フィルターを長い間交換していないなら、詰まりによってオイルが不足している可能性もあります。
警告灯が点滅しているときは、まずオイルの量を確認し、必要であればフィルターを交換するようにしましょう。
オイルフィルター詰まりの原因は?
スラッジと呼ばれる不純物が溜まることにより詰まりが生じます。
スラッジとはエンジンの回転や燃焼によって生成されるもので、金属の粉や燃えカスなどが含まれます。普通の状態であればフィルターがスラッジをくっつけて、クリーンな状態を保つ役割を果たしています。
しかし、フィルターが長い間交換されない場合、スラッジが詰まる場合があります。これにより、ろ過機能が低下し、不純物がエンジン内に循環するかもしれません。
定期的にオイルフィルターを交換することは、適切にスラッジや不純物を除去することにつながります。
オイルフィルター詰まりの予防策
ここでは、詰まらせないための予防策をいくつか紹介します。
スラッジを完全に無くすことはできませんが、適切なケアによって予防できるでしょう。具体的な方法を解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
定期的な交換
詰まりを予防するには、定期的な交換が大切です。
オイルの交換だけを繰り返すと、フィルター内に残っている汚れが循環し、オイルが劣化してしまいます。 また、フィルターだけを交換すると、汚れたオイルにさらされるため、詰まりが起こりやすくなるでしょう。適切な頻度で交換することが重要です。
フィルター交換は、オイルの交換2回につき1回がおすすめです。
専用の工具があれば自分で行えますが、作業経験のない方は専門店に依頼するのがおすすめです。
車に適したオイルフィルターを選ぶ
詰まりを予防するには、車に合ったフィルターを選ぶことが大切です。
フィルターは3種類あるため、車種と合うものを選びましょう。 車に合うかどうかは、車検証の型式やメーカーのウェブサイトに掲載されている適合表、車の取扱説明書を参考にしてください。 適切なフィルターを選べば、詰まりにくくすることができます。
正確な適合情報を把握して、適したフィルターを選びましょう。
オイルフィルターの詰まりの判断方法
フィルターが詰まっているかどうかは、どのように判断すればいいのでしょうか。
ここでは、その判断方法について紹介します。車の症状をチェックし、判断してみてください。
外観では判断できない
フィルターの詰まりは、外観だけでは判断できません。
そのため、定期的な交換を心がけることが重要です。オイル交換のタイミングにあわせて交換すれば、詰まりのリスクを軽減できます。 走行距離3,000km〜5,000kmまたは3ヶ月〜6ヶ月の早い方をオイルの交換目安としておきましょう。
エンジンオイルランプが点灯する
フィルターが詰まると、エンジンオイルランプが点灯する場合があります。
詰まりを起こしろ過ができなくなると、リリーフバルブが作動し、エンジンオイルランプが点灯してしまいます。 ランプの点灯は、エンジンの健康状態やフィルターの問題を示す重要な警告サインです。点灯した場合は、速やかに点検と必要な対処を行うようにしましょう。
オイルフィルター交換の目安
ここでは、フィルターを交換する目安について紹介します。
オイルフィルターの交換目安は、以下の通りです。
- 3,000〜5,000kmで交換する
- 車購入から半年で交換する
定期的に交換することで、詰まりを予防することが可能です。時期を把握し、快適で安全な走行を目指しましょう。
3,000〜5,000kmで交換する
交換時期の一般的な目安として、走行距離3,000km〜5,000kmごとがおすすめです。
フィルターは時間とともに汚れや不純物が溜まります。そのため、オイル交換のタイミングや走行距離にあわせてフィルターの交換も行うことが推奨されます。 ただし、走行条件によってはフィルターの詰まりが早まることがあるため気をつけましょう。
悪路走行や登坂道、短距離走行などの厳しい運転条件では、スラッジの蓄積が早まってしまいます。オイルの劣化やフィルターの詰まりも早まるため、注意が必要です。
車購入から半年で交換する
車購入から半年での交換も心がけましょう。
時間とともに汚れや不純物が蓄積され、その影響でオイルのろ過機能が低下します。 フィルターを交換すれば、エンジン内部の清浄さを保てるため、適切な潤滑作用を確保できるでしょう。 ただし、走行条件や運転スタイルによって詰まりが早まることがあります。
そのため、適宜状態を確認し、必要に応じて交換するようにしましょう。
まとめ
オイルフィルターは、エンジンオイルを正常に保つために大切です。
詰まると、エンジンにダメージを与えたり、オイルが汚れたりし、最悪の場合修理が必要になるでしょう。 詰まらないよう、定期的に交換するのがおすすめです。詰まりは外見では判断できないため、本記事で紹介した目安を参考に、交換時期を検討してみてください。
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