エンジンオイルは、車を走行させる上で重要な役割を担うものです。
ディーラーや修理工場などの点検時に合わせて交換する方が大半ですが、意外に自分でオイル交換できる作業でもあります。
しかし、エンジンオイルを入れた経験がないとオイルを入れ過ぎる可能性も考えられます。 エンジンオイルを入れ過ぎた場合には、どのような症状が発生するのでしょうか。
この記事では、エンジンオイルを入れ過ぎた場合の解決方法を解説します。
記事内では、エンジンオイルを入れ過ぎてしまった際の許容範囲の調べ方も紹介しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 【目次】
- エンジンオイルを入れすぎた場合に起きる症状とは?
- エンジンオイルを入れた場合は抜くのが効果的
- エンジンオイルはどれくらいで入れすぎになる?許容範囲の調べ方を解説
- エンジンオイルだけ?入れすぎに注意すべきものとは
- まとめ
エンジンオイルを入れすぎた場合に起きる症状とは?
エンジンオイルを入れ過ぎた場合に起きる症状には、具体的に以下の7つが挙げられます。
- エンジンがかかりにくくなる
- パワーダウンする
- オーバーヒートにつながる可能性がある
- オイルハンマーにつながる
- アイドリングの安定感がなくなる
- 燃費が落ちる
- 白煙が出てしまう
具体的な症状を理解した上で、適切なエンジンオイルの給油方法を調べてみましょう。
エンジンがかかりにくくなる
エンジンオイルを入れすぎた場合、ノッキング現象によりエンジンがかかりにくくなります。
エンジンは、シリンダーに吸い込んだガソリンと混合気をスペークプラグで点灯させ、爆発によって駆動させるパワーを作り出しています。
エンジンの駆動工程では、エンジンオイルの入れ過ぎで不具合が発生していると、エンジンがかかりにくくなります。
エンジンがかかりにくい症状をそのまま放置している場合、エンジンが故障する可能性も高いです。
パワーダウンする
エンジンオイルを入れすぎた場合、エンジンがパワーダウンすることもあります。
アクセルを強く踏み込んでいるのに、中々加速しないのはパワーダウンの典型的な症状です。 スポーツカーや排気量の多い車を走行する場合には、支障が大きいでしょう。
オーバーヒートにつながる可能性がある
エンジンオイルの入れすぎは、オーバーヒート現象に発展する可能性もあります。
オーバーヒート現象は、オイルがクランクシャフトに過度に接触しオイルの温度が上がり、エンジンが焼き付き状態になる症状です。
オーバーヒート現象が発生したら、エンジンを丸ごと交換する必要も考えられます。
オイルハンマーにつながる
エンジンオイルが多すぎると、オイルハンマー現象が起きる場合があります。
オイルハンマーは、オイルがエンジンに侵入してエンジンが破損する症状です。 エンジンオイルを一定数量以上入れた場合には、通常入り込まない部分にまでオイルが流れ込みます。
エンジンオイルの入れ過ぎにより、クランク質の圧力が急激に低下すると、エンジンが故障する可能性が高くなります。
アイドリングの安定感がなくなる
エンジンオイルを入れすぎた場合、アイドリングの安定感がなくなる恐れもあります。
規定数値以上のエンジンオイルを入れた場合、オイルが吸気系に入り込みやすいです。その結果、エンジンを始動させた際や、渋滞時にエンジンの回転数が落ちる可能性が高くなります。
アイドリングの安定感がなくなると、エンストにつながる可能性もあるので注意が必要です。
燃費が落ちる
エンジンオイルが車種ごとに定められた適量を入れない場合、燃費性能の低下につながります。
エンジンには、ピストンとクランクシャフトを連結させるコンロッドと呼ばれる部品があります。コンロッドは、エンジンオイルをかき揚げエンジン内部にオイルが潤滑させるように働いているのが特徴です。
エンジンオイルが一定量以上の場合、コンロッドが絶えずエンジンオイルと接触する恐れがあります。
結果的にエンジンオイルとコンロッドの接触時間が多いと、オイルの粘土が下がり、燃費性能の低下につながりやすいです。
白煙が出てしまう
マフラー部分からの白煙の発生も、エンジンオイルの入れ過ぎにより発生する症状の1つです。
エンジンオイルを一定量以上入れた場合、シリンダー部分にオイルが入り込む可能性があります。
シリンダー部分にオイルが入り込むと、ガソリンと一緒にオイルが燃焼してマフラーから白煙が排出される可能性が高いです。
白煙はセンサーの故障や車両火災に発展する可能性があるため、早急な対処が必要です。
エンジンオイルを入れた場合は抜くのが効果的
エンジンオイルを入れすぎた場合の抜き方は、以下の2つです。
- 店頭でエンジンオイルを抜く
- 自分でエンジンオイルを抜く
それぞれ詳しく解説します。
店頭でエンジンオイルを抜く
エンジンオイルを入れすぎた場合、カー用品店やディーラーなどの店頭でオイルを抜いてもらいましょう。
オイルは自分でも抜けますが、店頭スタッフにオイルを抜いてもらう方法が最も確実です。
オイルを抜く際には自分で道具を用意する手間や時間も必要ありません。
自分でエンジンオイルを抜く
自分でエンジンオイルを抜く方法もあります。
自分でエンジンオイルを抜く場合には「上抜き」と「下抜き」の2種類があります。
上抜きでエンジンオイルを抜く場合には、オイルチェンジャーが必要です。一方、下抜きでオイルを抜く際には、ジャッキスタンドと廃油処理箱が必要になるため注意しましょう。
エンジンオイルはどれくらいで入れすぎになる?許容範囲の調べ方を解説
ここでは、エンジンオイルはどのくらいで入れ過ぎと判断されるのか許容範囲の調べ方を解説します。
- オイルレベルゲージを引き出す
- エンジンオイルの汚れを確認する
- エンジンオイルの量を確認する
それぞれ詳しく解説します。
オイルレベルゲージを引き出す
まずは、オイルレベルゲージを引き出してください。
オイルレベルゲージには、オイルタンクがついており、油脂がどこまで入っているのかを一目で確認できます。
ただし、オイルレベルゲージは細い棒状であるため、取り扱いには十分に注意が必要です。
エンジンオイルの汚れを確認する
エンジンオイルの汚れを確認する方法も、許容範囲を調べる効果的な方法です。
オイルをウエスや布で拭き取った際に、オイルが黒っぽく変色している場合には、混合材などの不純物が含まれている可能性があります。
必ずエンジンオイルの汚れを確認してください。
エンジンオイルの量を確認する
エンジンオイルの量を確認する方法もおすすめです。
エンジンオイルの量を確認する際には、オイルレベルゲージを使用して適量かを判断します。
オイルレベルゲージには、上限と下限を示す印がついており、上限部分を超えている場合、オイル量が規定数値以上と判断可能です。
エンジンオイルだけ?入れすぎに注意すべきものとは
エンジンオイル以外にも入れすぎると危険な油種が他にもあります。
- オートマチックトランスミッションフルード
- バッテリー液 それぞれ詳しく解説します。
それぞれ詳しく紹介します。
オートマチックトランスミッションフルード
オートマチックトランスミッションフルードは、トランスミッション部分に使用される油種です。
オートマチックトランスミッションフルードを入れすぎた場合、動作不良や関連部品の故障リスクが高まります。
バッテリー液
バッテリー液は、バッテリー内部に含まれている液体です。
バッテリー液の補充をし過ぎた場合、液漏れやエンジンルーム内部を溶かしてしまう症状が考えられます。
まとめ
エンジンオイルの入れ過ぎは、走行上危険や不具合発生つながりやすいです。
安易に考えていると、大きな車両トラブルや走行不能につながり、高額な修理費用を請求される可能性もあります。
自分でエンジンオイルの交換を行うのが心配という方は、近くのディーラーやカー用品店に依頼しましょう。
エンジンオイルを入れ過ぎた際の対処方法や不具合内容を知りたい人は、当記事を参考にしてください。
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