ワイパーゴムの交換時期が分からず、放置していませんか?視界不良による事故のリスクを高めないためにも、ワイパーゴムは定期的な交換が必要です。
この記事では、ワイパーゴムの交換時期の目安や劣化サインの見分け方、交換時の注意点、そして交換方法をタイプ別に詳しく解説します。
自分で交換する場合の費用相場はもちろん、業者に依頼する場合の費用についてもご紹介。さらに、ワイパーを長持ちさせるコツも伝授!
この記事を読めば、安全運転に欠かせないワイパーゴムの交換に関する疑問が解消され、ご自身に合った最適な交換方法を選択できるようになります。快適なドライブのために、ぜひご一読ください。
ワイパーゴム交換は自分でも出来る!交換目安と注意点は?
ワイパーゴムの交換は、慣れれば誰でも簡単にできる作業です。必要な工具も少なく、時間もそれほどかかりません。
この章では、ワイパーゴム交換の必要性や交換時期の目安、そして作業時の注意点について詳しく解説します。
ワイパーゴムとは
ワイパーゴムとは、ワイパーブレードの先端に取り付けられているゴム製の部品で、フロントガラスに付着した雨や雪、汚れなどを拭き取る役割を果たします。
ワイパーゴムは消耗品であり、定期的な交換が必要です。
ワイパーブレードは、ワイパーアームと呼ばれる金属製の部品に取り付けられており、モーターの力で左右に動きます。
ワイパーゴムとワイパー本体(ワイパーブレードごと)の交換目安
ワイパーゴムは、使用頻度や保管環境によって劣化の速度が異なりますが、一般的には半年から1年程度での交換が推奨されています。
ワイパー本体(ワイパーブレードごと)の交換目安は、1年から2年程度です。
以下に、ワイパーゴムとワイパー本体の交換目安をまとめました。
部品 | 交換目安 |
---|---|
ワイパーゴム | 半年~1年 |
ワイパー本体(ワイパーブレードごと) | 1年~2年 |
ワイパーゴムの交換時期は、劣化のサインが見られた時が交換のタイミングです。次の項目で詳しく説明します。
ワイパーゴムが劣化しているサインとは?
ワイパーゴムが劣化すると、拭きムラやビビリ音などの症状が現れます。以下のようなサインが見られた場合は、ワイパーゴムの交換が必要です。
- 拭きムラ:ガラスに筋状の汚れが残る、一部分だけ拭き取れていない
- ビビリ音:ワイパーを動かすとキーキーと音が鳴る
- ゴムの硬化:ゴムが硬くなり、ガラスに密着しない
- ゴムのひび割れ:ゴムにひび割れや亀裂が入っている
- ゴムの変形:ゴムが変形し、本来の形状を保っていない
これらの症状は、視界不良を引き起こし、安全運転を阻害する可能性があります。早めの交換を心がけましょう。
ワイパーゴム交換の注意点は?
ワイパーゴム交換は比較的簡単な作業ですが、いくつかの注意点があります。作業前に以下の点を確認しましょう。
- 車種に合ったワイパーゴムを選ぶ:ワイパーゴムは車種ごとに形状やサイズが異なります。適合表などを確認し、正しいワイパーゴムを選びましょう。
- 作業前にワイパーを立てておく:ワイパーを立てておかないと、誤ってワイパーを作動させてしまい、フロントガラスに傷をつける可能性があります。必ずワイパーを立てた状態で作業を行いましょう。一部車種ではワイパーサービスポジションにする必要があります。
- ワイパーアームを戻す際はゆっくりと:ワイパーアームを勢いよく戻すと、フロントガラスに衝撃を与えて割ってしまう可能性があります。ゆっくりと丁寧に操作しましょう。
- 作業後は動作確認を行う:ワイパーゴムを交換したら、必ず動作確認を行いましょう。拭きムラやビビリ音がないか、正常に動作するかを確認してください。
- 不安な場合は業者に依頼する:ワイパーゴム交換に不安がある場合は、無理に自分で行わず、業者やガソリンスタンド、カー用品店などに依頼しましょう。費用はかかりますが、安全確実に交換してもらえます。
これらの注意点を守り、安全にワイパーゴム交換を行いましょう。
ワイパーゴムの交換方法をタイプ別に紹介!
ワイパーゴムの交換方法は、ワイパーのタイプによって異なります。
ここでは、代表的な5つのタイプについて、交換方法を詳しく解説します。
タイプ | 特徴 | 交換難易度 |
---|---|---|
ノーマル(トーナメント)タイプ | 最も一般的なタイプ | 易 |
デザインワイパータイプ | スタイリッシュなデザイン | 易~中 |
ブレードロックタイプ | ブレードロックで固定 | 中 |
山型トンネルタイプ | U字型留め具で固定 | 中~難 |
フリーカットタイプ | 長さを調整可能 | 中~難 |
交換作業の前に、必ず車の取扱説明書を確認し、適切な手順で行ってください。
ノーマル(トーナメント)タイプ
最も一般的なタイプです。交換手順はシンプルで、初心者でも比較的容易に交換できます。
- ワイパーアームを立て、ワイパーゴムを固定しているロックを外します。
- 古いワイパーゴムをスライドさせて取り外し、新しいワイパーゴムを同じようにスライドさせて取り付けます。
- ロックをカチッと音がするまでしっかりはめ込みます。
- ワイパーアームを元に戻します。
デザインワイパータイプ
近年増加している、スタイリッシュなデザインのワイパーです。交換方法はノーマルタイプとほぼ同じですが、ロックの形状が異なる場合があります。
- ワイパーアームを立て、ワイパーゴムを固定しているロックを確認します。
- ロックを外し、古いワイパーゴムをスライドさせて取り外します。
- 新しいワイパーゴムをスライドさせて取り付け、ロックをしっかりはめ込みます。
- ワイパーアームを元に戻します。
一部の車種では、アダプターが必要な場合があります。交換前に必ず確認しましょう。
代表的な車種としては、トヨタのアルファード、ヴェルファイア、プリウスなどがあります。
ブレードロックタイプ
ブレードロックと呼ばれる留め具でワイパーゴムを固定するタイプです。ロックの形状はメーカーや車種によって様々です。
- ワイパーアームを立て、ブレードロックの位置を確認します。
- ブレードロックを解除し、古いワイパーゴムを引き抜きます。
- 新しいワイパーゴムを差し込み、ブレードロックがカチッと音がするまでしっかり固定します。
- ワイパーアームを元に戻します。
ロックの解除方法が分かりにくい場合は、車の取扱説明書を参照するか、ディーラーに相談することをおすすめします。 ホンダ車の一部などで採用されているタイプです。
山型トンネルタイプ
U字型の留め具でワイパーゴムを固定するタイプです。ワイパーゴムの交換には、少しコツが必要です。
- ワイパーアームを立て、U字型の留め具を確認します。
- 留め具を適切な方法で外し、古いワイパーゴムを丁寧に引き抜きます。
- 新しいワイパーゴムをU字型の留め具に沿って差し込み、しっかりと固定します。
- ワイパーアームを元に戻します。
留め具の形状や外し方は、車種によって異なる場合があります。事前に車の取扱説明書を確認するか、ディーラーに相談することをおすすめします。
輸入車の一部などで採用されているタイプです。
フリーカットタイプ
ワイパーゴムを必要な長さにカットして使用するタイプです。交換には、専用のカットツールが必要な場合があります。
- 古いワイパーゴムの長さを測り、新しいワイパーゴムを同じ長さにカットします。
- ワイパーアームに新しいワイパーゴムを取り付けます。取り付け方法は、ワイパーアームの形状によって異なります。
フリーカットタイプのカット方法は?
フリーカットタイプのワイパーゴムは、専用のカットツールまたはハサミを使用してカットします。
カットする際は、長さを正確に測り、まっすぐにカットすることが重要です。カットした断面が斜めになっていると、ワイパーの拭き取り性能が低下する可能性があります。
また、カット後は断面をヤスリなどで滑らかに仕上げることで、より綺麗に拭き取ることができます。
どのタイプであっても、ワイパーゴムの交換は、安全な場所で行いましょう。また、交換作業中にワイパーアームがフロントガラスに当たって傷をつけないように注意してください。
もし不安な場合は、無理せず業者に依頼することをおすすめします。
ワイパーの交換費用目安一覧!
ワイパーゴムやワイパーブレードの交換にかかる費用は、ご自身で交換するか、業者に依頼するかで大きく異なります。
また、車種やワイパーのタイプによっても価格帯は変動します。交換費用を検討する際の参考として、それぞれの費用の目安を以下にまとめました。
自分で交換する場合:ワイパー本体のみの価格
ご自身でワイパーゴムやワイパーブレードを交換する場合、部品代のみの費用で済みます。ワイパーゴムのみの交換であれば、数百円から購入可能です。
ワイパーブレードごとの交換になると、1,000円~5,000円程度が相場となります。エアロワイパーなど特殊な形状のワイパーブレードは、さらに高価格になる傾向があります。
種類 | 価格帯 | 備考 |
---|---|---|
ワイパーゴム単体 | 数百円~1,000円程度 | 交換の手間は少ないが、適合するゴムを探す必要がある |
一般的なワイパーブレード | 1,000円~3,000円程度 | 多くの車種に対応しており、比較的安価 |
エアロワイパー | 3,000円~5,000円程度 | デザイン性と機能性を両立。価格は高め |
撥水ワイパー | 2,000円~4,000円程度 | 撥水効果で雨天時の視界を確保。ゴム単体での販売もある |
スノーワイパーブレード | 3,000円~7,000円程度 | 冬季の雪や氷に対応。価格帯は高め |
カー用品店やホームセンター、オンラインショップなどで幅広く販売されているため、価格や性能を比較して選ぶことができます。
業者や店舗に依頼する場合:ワイパー本体+工賃
業者や店舗にワイパーゴムやワイパーブレードの交換を依頼する場合、部品代に加えて工賃がかかります。
工賃は店舗や車種によって異なりますが、500円~2,000円程度が相場です。ワイパーゴムだけの交換であれば工賃は比較的安価ですが、ワイパーブレードごとの交換の場合は高くなる傾向があります。
ディーラーや整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどで交換を依頼することが可能です。
依頼先 | 工賃の目安 | 備考 |
---|---|---|
ガソリンスタンド | 500円~1,500円程度 | 手軽に依頼できるが、価格はやや高め |
カー用品店 | 500円~1,500円程度 | 品揃えが豊富で、アドバイスも受けられる |
ディーラー | 1,000円~2,000円程度 | 純正品を使用するため、安心感がある |
整備工場 | 1,000円~2,000円程度 | 点検や整備と合わせて依頼できる |
交換作業自体は比較的簡単ですが、車種によっては特殊な工具が必要な場合もあります。自身で交換する自信がない場合は、無理せず業者に依頼することをおすすめします。
特に輸入車などは、適合するワイパーの種類が複雑な場合もあるため、注意が必要です。イエローハットやオートバックスなどのカー用品店では、適合するワイパーの検索や交換作業を依頼することができるので、気軽に相談してみましょう。
ワイパーを長持ちさせるコツやポイントは?
ワイパーは車の安全運転に欠かせないパーツです。適切なメンテナンスを行うことで、ワイパーの寿命を延ばし、クリアな視界を確保することができます。
ここでは、ワイパーを長持ちさせるためのコツやポイントを詳しく解説します。
コツ①定期的なメンテナンスや掃除
ワイパーゴムは、使用していくうちに砂埃や油膜、虫の死骸などで汚れてしまいます。これらの汚れは、ワイパーゴムの劣化を早めるだけでなく、ガラスに傷をつける原因にもなります。
定期的なメンテナンスと掃除で、ワイパーの寿命を延ばしましょう。
ワイパーゴムの掃除方法
-
柔らかい布やウエスに、水で薄めた中性洗剤を浸します。
-
ワイパーゴムを丁寧に拭き取ります。特にゴムの拭き取り面を重点的に掃除しましょう。
-
水で濡らしたきれいな布で洗剤を拭き取ります。
-
乾いた布で水分を拭き取れば完了です。
ウォッシャー液を使う際に、一緒にフロントガラスを綺麗にできるウォッシャー液添加剤も市販されています。
撥水効果のあるものや油膜を落としてくれるものなど様々な種類があるので、試してみるのも良いでしょう。
コツ②ワイパーが張り付いた状態で稼働させない
特に冬場など、気温が低い時期はワイパーゴムがフロントガラスに凍り付いてしまうことがあります。無理にワイパーを動かすと、ゴムが破損したり、モーターに負担がかかったりする可能性があります。
ワイパーが凍結している場合は、無理に動かそうとせず、解氷スプレーを使用するか、ぬるま湯をかけて溶かしてから使用しましょう。
また、炎天下で駐車する際は、直射日光によってワイパーゴムが高温になり、劣化が早まる可能性があります。長時間駐車する場合は、サンシェードなどでフロントガラスを覆う、もしくはワイパーを立てておくなどの対策をしましょう。
コツ③汚れ落としに使うのはなるべく避ける
ワイパーはあくまで雨や雪などを拭き取るためのものです。鳥の糞や虫の死骸などの汚れをワイパーで落とそうとすると、ゴムが傷んだり、汚れが伸びて視界が悪化したりする可能性があります。
頑固な汚れは、ウォッシャー液とワイパーだけでは落としきれない場合もあります。そのような場合は、専用のクリーナーやスポンジなどで汚れを落とした後、ワイパーを使用しましょう。
また、フロントガラスに油膜が付着している場合も、ワイパーの拭き取りが悪くなります。油膜は市販の油膜取りクリーナーで除去できます。油膜取り後は、撥水コート剤を塗布しておくと、油膜の再付着を防ぎ、雨天時の視界を良好に保つことができます。
状況 | 対処法 |
---|---|
ワイパーゴムの劣化 | ワイパーゴムを交換する |
ワイパーゴムの凍結 | 解氷スプレーを使用する、ぬるま湯をかける |
フロントガラスの油膜 | 油膜取りクリーナーを使用する、撥水コート剤を塗布する |
鳥の糞、虫の死骸などの汚れ | 専用のクリーナーやスポンジで汚れを落とす |
これらのコツを実践することで、ワイパーの寿命を延ばし、安全な運転を確保することができます。定期的なメンテナンスを心掛け、快適なドライブを楽しみましょう。
ワイパーのゴム交換は自分でも出来る!適切に交換しよう
ワイパーゴムの交換について、交換時期の目安や劣化のサイン、交換方法、費用相場、長持ちさせるコツなどを解説しました。ワイパーゴムの交換は、安全な運転に欠かせない重要なメンテナンスです。
自分で交換することも可能で費用を抑えられますが、適合するワイパーゴムのサイズを確認することが重要です。業者に依頼する場合は、カー用品店やガソリンスタンドなどで対応してもらえます。
ワイパーゴムは日頃から正しい使い方を心がけることも大切です。この記事を参考に、安全な運転のためにワイパーゴムの適切な交換とメンテナンスを行いましょう。