ロックナットは、ホイールの盗難防止に役立つ重要なパーツですが、取り外しに苦労することもあるでしょう。
このガイドでは、ロックナットの役割や種類について解説し、専用工具を使った外し方や固着した際の対処法を詳しくお伝えします。また、取り外し後の点検やメンテナンスの重要性にも触れています。
ロックナットに関する疑問や不安を解消し、安心してホイールの脱着作業ができるようサポートいたします。
- 【目次】
- ロックナットとは?その役割と重要性
- ロックナットの外し方:準備するもの
- ロックナットの外し方:手順解説
- 車両を安全な場所に移動し、パーキングブレーキをかける
- ロックナットに専用工具または適切なソケットレンチを取り付ける
- ブレーカーバーを使って反時計回りに回し、ロックナットを緩める
- 手で回せるようになったらロックナットを完全に取り外す
- ロックナットが固着した場合の対処法
- ロックナット取り外し後の注意点
- まとめ
ロックナットとは?その役割と重要性
ロックナットは、車両のホイールを固定するためのナットの一種で、 特殊な形状や構造を持っているのが特徴です。
通常のナットとは異なり、専用の工具でないと着脱できないようになっており、盗難防止に役立ちます。
ロックナットの定義と特徴
ロックナットは、以下のような特徴を持っています。
- 専用の工具でないと着脱できない特殊な形状をしている
- 車両のホイールを固定するために使用される
- 盗難防止効果が高い
ロックナットを使用する理由
ロックナットを使用する主な理由は、 ホイールの盗難を防ぐためです。
高価なアルミホイールなどは狙われやすく、ロックナットを使用することで盗難のリスクを大幅に減らすことができます。また、ホイールの緩みを防ぐ効果もあるため、安全性の向上にも繋がります。
ロックナットの種類と選び方
ロックナットには、様々な種類があります。主な種類と選び方のポイントを以下の表にまとめました。
種類 | 特徴 | 選び方のポイント |
---|---|---|
スプラインタイプ | 溝が螺旋状に入っている | 車種に合ったサイズを選ぶ |
ウェーブタイプ | 波型の溝が入っている | 車種に合ったサイズを選ぶ |
マックガードタイプ | 独自の形状を持つ | 純正品かどうかを確認する |
ロックナットを選ぶ際は、 車種に合ったサイズや形状のものを選ぶことが大切です。
また、信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、品質や耐久性も確保できます。
ロックナットの外し方:準備するもの
ロックナットを外すためには、いくつかの準備が必要です。以下に、ロックナット外しに必要な道具をまとめました。
専用の外しツール
ロックナットを外すための最も重要な道具は、 ロックナット専用の外しツールです。
これは、ロックナットの特殊な形状に合わせて設計されており、通常のソケットレンチでは外すことができません。ロックナットを購入する際に、必ず専用の外しツールが付属しているか確認しましょう。
ブレーカーバーとソケットレンチ
ロックナットを外す際には、大きな力が必要になることがあります。その際に役立つのが、ブレーカーバーとソケットレンチです。ブレーカーバーは、ソケットレンチの延長として使用し、てこの原理で大きな力を発揮します。 ソケットレンチは、ロックナット専用の外しツールを装着するために使用します。
潤滑油とハンマー
長期間取り付けられていたロックナットは、錆びや汚れによって固着している場合があります。そのような場合に役立つのが、潤滑油とハンマーです。 潤滑油をロックナットに吹きかけることで、緩みを促進することができます。
また、ハンマーでロックナット専用の外しツールを軽く叩くことで、衝撃を与えて固着を解消することもできます。ただし、強く叩きすぎるとロックナットや外しツールを損傷する恐れがあるので、注意が必要です。
以上の道具を準備することで、ロックナットを安全かつ確実に外すことができます。ロックナットの取り付けや取り外しは、定期的に行うことをおすすめします。
ロックナットの外し方:手順解説
ロックナットを外す際は、適切な手順に従って作業を行うことが重要です。ここでは、ロックナットを安全かつ確実に外すための手順を解説します。
車両を安全な場所に移動し、パーキングブレーキをかける
まず、車両を平坦で安全な場所に移動させ、エンジンを切ります。そして、パーキングブレーキをかけ、車両が動かないようにします。 ジャッキアップする際は、車両の取扱説明書に従って、指定された位置で行ってください。
ロックナットに専用工具または適切なソケットレンチを取り付ける
ロックナットに専用の外しツールを取り付けます。専用工具がない場合は、ロックナットの形状に合ったソケットレンチを使用します。 ソケットレンチはロックナットにしっかりとはまるサイズを選択し、ガタつきがないように注意してください。
ブレーカーバーを使って反時計回りに回し、ロックナットを緩める
ソケットレンチにブレーカーバーを接続し、てこの原理を利用して大きな力を発揮します。 ロックナットを反時計回りに回し、徐々に緩めていきます。
錆びや固着によって動かない場合は、潤滑油を吹きかけたり、ハンマーで軽く衝撃を与えたりすることで、緩みを促進できます。
手で回せるようになったらロックナットを完全に取り外す
ブレーカーバーで十分に緩んだら、ソケットレンチまたは手でロックナットを回し、完全に取り外します。 取り外したロックナットは、無くさないように大切に保管してください。
以上の手順に従うことで、ロックナットを安全かつ確実に外すことができます。作業を行う際は、必ず手袋を着用し、ケガをしないように十分注意してください。また、ロックナットの取り付けは、外した時と逆の手順で行います。適切なトルクで締め付けることが重要ですので、車両の取扱説明書で指定された値を確認しましょう。
ロックナットが固着した場合の対処法
ロックナットが長期間取り付けられていると、錆びや汚れによって固着し、通常の方法では外すことが難しくなる場合があります。そのような状況に陥った際の対処法をいくつかご紹介します。
浸透オイルを使う
まず最初に試したい方法は、 浸透オイルを使ってロックナットに浸透させることです。
このオイルは、錆びや固着した部分に浸透し、ネジ山の潤滑を促進する効果があります。オイルを吹きかけた後、10分から20分ほど放置し、再度ロックナット専用工具を使って緩めてみてください。
インパクトレンチを使う
浸透オイルを使っても外れない場合は、 インパクトレンチの使用を検討しましょう。
インパクトレンチは、高い回転力と衝撃力を発揮するため、手では外せないようなロックナットも比較的容易に外すことができます。ただし、使用する際は工具の取扱説明書をよく読み、適切な手順で作業を行ってください。
熱を加えて膨張させる
最後の手段として、 ロックナットに熱を加えて膨張させる方法があります。
ロックナットをバーナーなどで加熱すると、金属が膨張してネジ山の固着が緩むことがあります。ただし、加熱しすぎるとロックナットが損傷する恐れがあるため、慎重に行う必要があります。また、火気を扱う作業となるため、周囲に可燃物がないことを確認し、消火器を準備するなど、安全面にも十分配慮してください。
以上の方法を試してもロックナットが外れない場合は、無理に力を加えず、専門のメカニックに相談することをおすすめします。不適切な方法で強引に外そうとすると、ロックナットやホイールを傷める可能性があるためです。
ロックナット取り外し後の注意点
ロックナットを取り外した後は、いくつかの重要な点検とメンテナンスを行う必要があります。これらの作業を適切に実施することで、ホイールの安全性と長寿命化を図ることができます。
ホイールナットの点検と交換
ロックナットを取り外した際は、 通常のホイールナットの状態も確認しましょう。
亀裂や変形、過度な摩耗などが見られる場合は、新しいナットに交換することをおすすめします。また、ネジ山に損傷がないか、ナットが適切なトルクで締め付けられているかも確認してください。
ロックナットの保管方法
取り外したロックナットは、 専用の収納ケースに入れて大切に保管してください。
ロックナットと専用工具をセットで保管することで、必要な時にすぐに使用できます。また、汚れや湿気から守るために、収納ケースは車内の乾燥した場所に置くことが大切です。
定期的な点検とメンテナンスの重要性
ロックナットを含むホイール周りの点検とメンテナンスは、 定期的に行うことが重要です。
約1万キロまたは6ヶ月ごとを目安に、ロックナットやホイールナットの緩み、ホイールの変形や損傷などをチェックしましょう。また、ロックナットの取り付け・取り外し作業を行う際は、ネジ山への潤滑剤の塗布や適切なトルク管理など、正しい手順に従って行ってください。
ロックナットの取り外し後は、上記のような点検とメンテナンスを怠らないようにしましょう。これらの作業を通じて、ホイールの安全性を保ち、快適なドライビングを楽しむことができます。万が一、ロックナットやホイールに異常が見られた場合は、速やかに専門店で点検を受けることをおすすめします。
まとめ
ロックナットは、ホイールの盗難防止に役立つ重要なパーツですが、取り外しに苦労することもあります。専用工具を使い、適切な手順で作業を行うことが大切です。
固着したロックナットには、浸透オイルやインパクトレンチ、加熱による膨張などの対処法を試してみましょう。取り外し後は、ホイールナットの点検・交換、ロックナットの適切な保管、定期的なメンテナンスを怠らないようにしてください。
このガイドを参考に、安全で快適なドライビングを楽しんでいただければ幸いです。
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引用元:ヨロスト公式HP
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