エンジンオイル漏れは、愛車の性能や安全性に深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、早期発見と適切な対応が不可欠です。
本記事では、エンジンオイル漏れの基本知識、種類ごとの特徴とサイン、家庭でできる応急処置、さらに放置すると起こりうるトラブルまで詳しくわかりやすく解説します。トラブル回避のためにぜひ参考にしてください。
エンジンオイル漏れとは?
エンジンオイル漏れとは、エンジン内部または外部からオイルが漏れ出る状態を指します。漏れが起きる場所や原因によって複数のタイプがあり、その影響は放置期間や漏れの程度によって異なります。
多くはエンジンのパーツ劣化や密閉不良に起因し、早期発見が故障防止につながります。正しい知識を持ってサインを見逃さず、迅速に対応することが重要です。
エンジンオイル漏れには2種類ある
エンジンオイル漏れは大きく「外部漏れ」と「内部漏れ」の2種類に分かれます。外部漏れはエンジンの外側からオイルが漏れ出るもので、原因としてガスケットやパッキンの劣化が多いです。
内部漏れはエンジン内部でオイルが漏れる現象で、発見が難しく白煙や異常なオイル消費がサインとなります。種類ごとに対応方法が違うため、しっかり見極めることが求められます。
外部漏れとその原因
外部漏れは、エンジンオイルがエンジン外部の隙間や密閉部分からじわじわと漏れ出る症状です。主な原因はパッキンやガスケットの劣化、オイルフィルターやドレンプラグの緩み・損傷、シール材の老朽化などです。
漏れたオイルはエンジンルームや車体下部に付着しやすく、発見しやすい特徴がありますが、放置すると著しいオイル不足やエンジン故障を引き起こす危険があります。
外部漏れが起きているときのサイン
外部漏れのサインは、車両の下にオイル染みや滴が落ちていることや、エンジン周辺にベトついたオイル汚れが目視できることです。
また、エンジンから異臭がする場合もあります。運転中にオイルレベルが急激に減る、エンジン異音やチェックランプの点灯なども異常の兆候です。早期発見のために定期的な目視点検が重要です。
内部漏れとその原因
内部漏れはオイルがエンジン内部で漏れ、外に染み出さないため発見が難しいケースです。原因はシリンダーヘッドのパッキン劣化やピストンリングの摩耗による燃焼室へのオイル侵入などが挙げられ、一部は白煙や異常なオイル消費という形で現れます。
外部漏れに比べて修理は複雑で費用や工期がかかるため、異変を感じたら早期の専門店診断が必要です。
内部漏れが起きているときのサイン
内部漏れは白煙がマフラーから出る、排気臭が異常に感じる、エンジンオイルの減りが激しいといった症状があります。外側に漏れが見られないため気づきにくく、放置するとエンジン損傷が進行することも。
燃費悪化やパワーダウンを感じた場合は早急にプロに診てもらいましょう。
その他エンジンオイル漏れが発生したときの症状
オイル漏れが起きるとエンジンの性能低下や異音発生、オーバーヒートなどの症状が現れることがあります。また、路面に油染みができるなど環境面の問題も含まれます。早期に漏れを特定し、適切な対処をすることが愛車の長寿命化と安全運転のために重要です。
エンジンオイル漏れの確認方法
エンジンオイル漏れは車両の下にオイル染みがないか確認することが基本です。また、エンジンルーム内のオイル汚れの有無やオイルレベルゲージによるオイル量のチェックも重要です。
オイルの色や臭いで判別し、異状があれば直ちに専門店へ相談するようにしましょう。日頃の定期点検が漏れの早期発見に繋がります。
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エンジンオイル漏れの応急処置&対処法4選
エンジンオイル漏れを発見したら、被害の拡大やエンジン損傷を防ぐために速やかな対処が必要です。ここでは家庭や車両内でできる応急処置と、根本的な修理までの間に行うべき対策を4つに絞って紹介します。状況に応じた適切な判断が愛車の安全を守ります。
①漏れ止め剤や添加剤を使う
市販の漏れ止め剤やエンジンオイル添加剤は、パッキンの膨張やオイルの粘度調整により、一時的に小さな漏れを塞ぐ効果があります。応急処置としては効果的ですが、根本的な修理にはならないため、使う際は説明をよく確認し長期利用は避けましょう。緊急時の応急用として覚えておくと安心です。
②エンジンオイルを足す
オイル漏れによりエンジンオイルの量が不足している場合は、メーカー指定のオイルを適切な量だけ補充します。オイル不足で走行を続けるとエンジン破損リスクが高まるため、警告灯やオイルレベルゲージを常に確認し早急に対処しましょう。安全のため頻繁なチェックも推奨されます。
③粘度のあるエンジンオンオイルに変える
漏れ止め効果が高いとされる高粘度オイルや専用の漏れ対策オイルに切り替える方法もあります。粘度の高いオイルは漏れを遅らせたりパッキンを保護する効果が期待できますが、すべてのケースで効果があるとは限らないため、専門家の意見を仰ぐのがベターです。
④点検・修理を受ける
漏れのひどさや原因に応じて、信頼できる整備工場で詳細な点検と修理を受けることが最も確実な対応です。部品交換やパッキンの修復、シールの再施工などで問題を根本から解決し、安心して車を運転できる状態に戻します。早めの修理で、エンジン寿命を延ばしましょう。
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エンジンオイル漏れは放置厳禁!起こりえるトラブルとは
エンジンオイル漏れは軽視すると非常に危険なトラブルのもととなります。法律違反となったり車検での不合格、エンジンの重大故障や火災の原因になることも。
漏れを見落とさず、早期に適切な対応を取ることが車両の安全と性能維持に欠かせません。主なトラブルリスクを正しく理解しておきましょう。
道路交通法違反となる
エンジンオイル漏れで道路に油が漏れ出すと、交通法規上の環境汚染や安全規定違反となることがあります。行政からの指導や罰則を受ける可能性があるため、公道を走る車両として責任を持って対応しなければなりません。放置はトラブルを大きくし、自身の責任問題にも発展します。
車検が不合格となる
車検ではエンジンオイルの漏れがチェックされ、不適合だと合格できません。漏れたオイルでの汚れや油滴が認められる場合は修理・再検査が必須で、走行判定にも影響します。車検前の点検で早期に発見し、対処しておくことが車検合格の鍵となります。
エンジンの焼き付き、異常につながる
エンジンオイルが不足すると、エンジン内部の潤滑が不十分になりパーツの摩耗や焼き付きといった重大トラブルを引き起こします。修理費用も高額化し、車の寿命にも大きなダメージを与えるため、オイル漏れは放置せず早期対応が求められます。
車両火災になる恐れがある
漏れたエンジンオイルがマフラーやエキゾーストパイプなどの高温部分に触れると、発火して車両火災を引き起こす危険があります。特に漏れが激しい場合は非常にリスクが高まるため、走行を控え、すぐに整備工場で修理しましょう。
放置すればするほど修理費用が上がる
エンジンオイル漏れは放置するほど悪化し、漏れたオイルがエンジン内部や周辺を傷めるため修理は複雑化・高額化します。早期発見・対応が大幅なコスト削減につながるため、少しでも異変を感じたら速やかに点検を受けることが重要です。予防メンテナンスも推奨されます。
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エンジンオイル漏れはすぐに対応必要!
エンジンオイル漏れは放置すると安全性や法令遵守に関わる深刻な問題を引き起こします。異常を見つけたら早めに点検・応急処置を行い、専門家の診断・修理を受けることが愛車を長持ちさせる秘訣です。
今回解説した見分け方や応急処置を参考に、安全で快適なカーライフを守りましょう。