夏の暑さや冬の寒さから車内を守ってくれるエアコン。快適なドライブに欠かせないエアコンですが、効きが悪くなってきたと感じたらガス補充のサインかもしれません。この記事では、車のエアコンガス補充の費用相場や、ガソリンスタンド、カー用品店、ディーラーなど、ガス補充ができる場所を分かりやすく解説します。
エアコンガス補充にかかる費用を安く抑えたい方、安心してプロに依頼したい方など、それぞれのニーズに合った情報が満載です。最適な方法で、快適なカーライフを送りましょう。
車のエアコンのガスとは?
車のエアコンは、冷媒と呼ばれるガスを利用して車内を冷房しています。この冷媒ガスは、一般的に「エアコンガス」と呼ばれ、システム内を循環し、圧縮・膨張を繰り返すことで熱を移動させ、車内を快適な温度に保つ役割を果たしています。
エアコンガスが不足すると、冷房効果が低下したり、全く効かなくなったりする原因となります。
車のエアコンガスの効果と役割
エアコンガスは、主に以下の効果と役割を担っています。
- 車内の温度を下げる:エアコンガスは、気化熱を利用して車内の熱を吸収し、車外に放出することで車内を冷房します。
- 車内の湿度を下げる:エアコンを使うと、車内の空気が冷却される際に、空気中の水分が結露し、除湿効果が得られます。これにより、ジメジメした不快感を軽減できます。
- 窓ガラスの曇りを取る:エアコンの除湿効果によって、窓ガラスの曇りを防ぎ、視界を確保することができます。
エアコンガス補充・交換の目安
エアコンガスは、密閉されたシステム内を循環していますが、微量ながら時間の経過とともに減少していきます。そのため、定期的な補充が必要です。一般的には、2~3年に一度の補充が推奨されています。また、ガス漏れなどが発生している場合は、早急に点検・修理が必要です。以下の症状が現れた場合は、ガス不足の可能性があります。
- エアコンの効きが悪い
- 送風口から温風が出る
- 異音や異臭がする
エアコンガスの種類
現在、カーエアコンに使用されている主な冷媒ガスは以下の通りです。
種類 | 特徴 | 対象車種 |
---|---|---|
R-134a | 従来主流だった冷媒。地球温暖化係数が高い。 | 主に2020年以前の車種 |
R-1234yf | R-134aに比べ地球温暖化係数が低い。可燃性。 | 主に2020年以降の新型車種 |
HFO-1234ze | R-1234yfと同様に地球温暖化係数が低い。 | 一部の新型車種 |
冷媒の種類によって価格や特性が異なるため、ご自身の車種に合った冷媒を使用することが重要です。不明な場合は、整備工場などで確認することをおすすめします。
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車のエアコンガス補充できるお店と費用一覧!
車のエアコンガス補充を行っている主なお店の種類と、それぞれの費用目安を一覧で紹介します。費用は車種やガスの種類、補充量などによって変動しますので、あくまで参考としてご覧ください。事前に電話などで確認することをおすすめします。
お店の種類 | 費用目安 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ガソリンスタンド | 5,000円~15,000円 |
比較的多くの店舗で対応しているため、手軽に利用しやすい。 作業時間が短い場合が多い。 |
カー用品店やディーラーと比較すると、エアコンに関する専門知識や設備が劣る場合がある。 店舗によっては、エアコンガス補充のサービスを提供していない場合もある。 |
カー用品店 | 5,000円~15,000円 |
ガソリンスタンドよりもエアコンに関する専門知識や設備が充実している場合が多い。 関連商品も豊富に取り扱っている。 会員割引などの特典を受けられる場合がある。 |
ガソリンスタンドと比較すると、作業時間が長くなる場合がある。 店舗によっては、エアコンガス補充のサービスを提供していない場合もある。 |
ディーラー | 8,000円~20,000円 |
その車種の専門家なので、安心して任せられる。 純正部品を使用するため、品質が高い。 整備記録が残る。 |
ガソリンスタンドやカー用品店と比較すると、費用が高くなる傾向がある。 予約が必要な場合が多い。 |
上記以外にも、整備工場や自動車電装店などでもエアコンガス補充を行っている場合があります。費用やサービス内容を比較検討し、自身に合ったお店を選びましょう。
エアコンガス補充にかかる費用内訳
ガス代
エアコンガスには種類があり、それぞれ価格が異なります。一般的なHFC-134aは比較的安価ですが、新しい冷媒であるHFO-1234yfは高価です。使用するガスの種類と量によって費用が変わります。
工賃
エアコンガスを補充するための作業工賃も費用に含まれます。お店によって工賃は異なるため、事前に確認しておきましょう。
その他
エアコンの不具合によっては、ガス補充だけでなく、部品交換や修理が必要になる場合があります。その場合は追加費用が発生します。また、真空引きやコンプレッサーオイルの補充なども必要な場合があり、別途費用がかかることがあります。
お店選びのポイント
エアコンガス補充を依頼するお店を選ぶ際には、以下のポイントを参考にすると良いでしょう。
- 費用
- 作業時間
- 専門知識や技術力
- 口コミや評判
- 立地やアクセスの良さ
複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、より適切なお店を選ぶことができます。
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エアコンガス補充は自分(セルフ)でも補充可能?
結論から言うと、エアコンガス補充は専用の機器と知識があれば自分自身で行うことも可能です。しかし、安全性や環境への影響を考えると、専門業者に依頼することを強く推奨します。
自分でエアコンガスを補充する方法
エアコンガスを自分で補充する場合、以下の手順で行います。ただし、この手順はあくまで一般的なものであり、車種や使用する機器によって異なる場合があります。
- 適切な冷媒(カーエアコンガス)を用意する: 車種に適合した冷媒の種類(R-134a、R-1234yfなど)を確認し、正しいものを選びましょう。間違った冷媒を使用すると、エアコンシステムに重大な損傷を与える可能性があります。
- エアコンガスチャージホースとゲージマニホールドを接続する: 冷媒缶にチャージホースを接続し、ゲージマニホールドを車両の低圧側サービスポートに接続します。
- エンジンをかけ、エアコンを作動させる: エアコンを最大冷房にし、内気循環に設定します。
- 冷媒を注入する: ゲージマニホールドを見ながら、規定量まで冷媒を注入します。入れすぎるとシステムに過大な圧力がかかり、故障の原因となるため注意が必要です。
- ガス漏れチェックを行う: 注入後、ガス漏れがないかを確認します。石鹸水などを接続部に塗布し、泡が発生しないことを確認しましょう。
自分で行う場合の注意点
エアコンガスは高圧ガスであり、取り扱いを誤ると危険です。また、大気中に放出されると環境問題を引き起こす可能性があります。そのため、以下の注意点を守ることが重要です。
注意点 | 詳細 |
---|---|
適切な冷媒の使用 | 必ず車種に適合した冷媒を使用してください。間違った冷媒を使用するとエアコンシステムが故障する可能性があります。 |
安全な作業環境の確保 | 換気のよい場所で行い、火気厳禁です。保護メガネや手袋を着用し、安全に作業しましょう。 |
規定量の充填 | 冷媒の入れすぎは、システムに過大な圧力をかけ、故障の原因となります。規定量を守って充填してください。 |
ガス漏れの確認 | 作業後、ガス漏れがないか必ず確認してください。ガス漏れは環境問題につながるだけでなく、エアコンの性能低下にもつながります。 |
法令の遵守 | 冷媒の回収や処理については、フロン排出抑制法などの関連法規を遵守する必要があります。 |
専門業者への依頼を検討 | 自信がない場合や、作業に不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。安全かつ確実に作業を行ってくれます。 |
これらの注意点を守っても、完全に安全を保証できるわけではありません。自身で作業を行う場合は、自己責任で行う必要があります。安全と環境保護のためにも、専門業者に依頼することが最善の方法です。
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車のエアコンのガス料金はケチらず業者で行うのが安心
エアコンのガス補充は、ガソリンスタンド、カー用品店、ディーラーなどで行うことができ、費用はお店やガスの種類によって異なります。 ディーラーは純正品を使用し、整備点検も同時に行えるため安心ですが、費用は比較的高くなる傾向があります。 ガソリンスタンドやカー用品店は比較的安価な場合が多いですが、事前に費用を確認することをおすすめします。
自身で補充することも可能ですが、専門知識や専用の機器が必要となるため、安全面や環境面を考慮するとプロに依頼するのが安心です。快適なカーライフのためにも、定期的な点検と適切なガス補充を行いましょう。