エンジンオイルを購入する際には、オイルの種類や性能を重視しましょう。その中でも特に重要視するのが、エンジンオイルのグレードだという人も多いです。
ただ、エンジンオイルには、4つのグレードがあるので、どのグレードを選んだら良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、エンジンオイルのグレードやオイルの粘度などを解説します。
記事内ではエンジンオイルの情報以外に、エンジンオイルのグレードを理解する際に知っておきたいポイントもあわせて解説しています。エンジンオイルのグレードが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
エンジンオイルのグレードとは?
エンジンオイルのグレードとは、「エンジンオイルの規格」のことです。
エンジンオイルの規格は、エンジンオイルごとにどのような性能を備えているのかを判断する基準になるものです。車種ごとに適用したオイルなのかも見極める材料になります。
エンジンオイルの規格はさまざまです。一般的にエンジンオイルのグレードの上昇に比例して、オイル自体の性能も良くなる仕組みになっています。その他、エンジンオイルのグレードでは、以下3つの効果も期待できるでしょう。
- 省燃費性能
- エンジンへの抵抗抑制効果
- 耐久性の向上
エンジンオイルのグレードが高い商品を車に使用しても、車種ごとに適したエンジンオイルを使用しなければ、オイルが持つ性能を100%発揮できません。
エンジンオイルの4種のグレードとその違い
エンジンオイルには、以下4種類のグレードがあります。
- 1.ACEA規格
- 2.ILSAC規格
- 3.API規格
- 4.JASO規格
それぞれのエンジンオイルのグレードを詳しく解説します
1.ACEA規格
ACEA規格とは、 欧州車のエンジン用に定められたエンジンオイルの規格です。
ACEA規格はボルボやBMW、ルノーなどの欧州車メーカー15社が集まって制定されました。具体的には「A/Bカテゴリー」や「Cカテゴリー」などの表記があります。ACEAでは、ガソリン車とディーゼル車に同じエンジンオイルを使用します。
2.ILSAC規格
ILSAC規格とは、日米の自動車メーカー組織である自動車工業会(ILSAC)が制定しました。
エンジンの小型高出力と環境負担低減を目的に制定された「エンジン用の規格」です。具体的な規格については、「GF」表記の後に1〜5までの数字が表記されています。大きい数字が表記されているほど、エンジンオイルのグレードが最新だと判断できます。
3.API規格
API規格は、アメリカ材料試験協会と米国石油協会、アメリカ自動車技術者協会の3社が定める規格です。
具体的には「省燃費性」「耐熱性」「耐摩耗性」の3つのアルファベットで規格を表示しています。
具体的な規格の表示については、ガソリン車の表示が「S」、ディーゼル車が「C」で始まります。続いて「SA」や「SB」などの2文字のアルファベットが続いて、表記されています。
4.JASO規格
JASO規格とは、日本自動車技術会(JASO)が制定した規格です。
JASO規格は、日本独自で定められています。国産のクリーンディーゼル車のエンジンに使用されるオイルが中心です。
具体的な規格としては「DL」もしくは「DH」の後に数字が表記されています。JASO規格は環境に優しく、高温酸化防止機能があるので、燃焼効率を考慮して選ぶことが多いです。
エンジンオイルのグレードを理解する上で知っておきたいポイント
エンジンオイルのグレードを理解する上で、知っておきたいポイントが2つあります。
- 添加剤の種類
- ベースオイルの種類
- 粘度
それぞれ詳しく解説します。
添加剤の種類
添加剤は、エンジンオイルと混合させるとエンジン内部の洗浄や燃費の向上を期待できる商品です。
添加剤には具体的に以下の種類があります。
- 酸化防止剤
- 洗浄分割剤
- 粘度指数向上剤
- 摩擦調整剤
- 流動点降下剤
- 極圧剤
- 消泡剤
- 着色剤
添加剤にはさまざまな種類があり、ベースオイルと組み合わせると車の性能を最大限まで引き出せます。
ベースオイルの種類
ベースオイルは、エンジンオイルの原料となるオイルのことです。ベースオイルには、具体的に以下4つの種類があります。
- HVI
- 部分合成油
- 鉱物油
- 化学合成油
それぞれ詳しく解説します。
HVI
HVIは、鉱物油を精製して不純物を取り除いたベースオイルのことです。オイルが比較的安価で、手に入れやすいという特徴があります。
部分合成油
部分合成油は、化学合成油と鉱物油を混合させて作られたベースオイルです。
化学合成油と鉱物油のそれぞれのデメリットを補う形で作られているため、オイル自体の性能に優れています。
部分合成油は、主に長距離運転をする方におすすめです。
鉱物油
鉱物油は、原油を蒸留して不要な成分や有害物質が取り除かれているベースオイルの1種になります。
一般的に普及してるオイルで、近場で街乗りでしか車を使用しない方には最適なエンジンオイルです。
化学合成油
化学合成油は、オイルを精製する過程で発生する不純物を限りなく取り除き、高純度にしたベースオイルです。
潤滑性能に優れており、レース車などに使用されるケースが多い傾向があります。
粘度
エンジンオイルの粘度とは、液体の粘り具合のことです。
エンジンオイルがドロドロの状態の場合には、高粘度のオイルとして判断され、エンジンオイルがサラサラの状態では、低粘度となります
エンジンオイルの粘度は、温度によっても変化するため注意が必要です。
愛車に合うオイルの確認方法
愛車に最適なエンジンオイルを確認する際には、エンジンルーム内にあるオイルレベルゲージで確認することをおすすめします。オイルレベルゲージとは、エンジンルーム内にある黄色やオレンジのリング上の棒のことです。
オイルレベルゲージを確認すると、オイル量も確認でき、目視の状態でオイルの汚れを把握できます。
まとめ
エンジンオイルのグレードによってオイル自体の性能が異なります。
しかし、いくらオイルの性能が良い商品を購入しても、車種ごとに適したエンジンオイルを使用しなくては、意味がありません。
車のエンジン性能を最大限に引き出すためには、車種ごとに適合したエンジンオイルを確認する方法がおすすめです。
愛車に合うエンジンオイルを確認する場合には、エンジンルームを開き、オイルレベルゲージを確認してみましょう。エンジンオイルを車に入れる際には、車に適した添加剤の注入をおすすめします。
この記事の内容を参考にして、是非車種ごとに合う最適なエンジンオイルのグレードを見つけてみてください。
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