スタッドレス交換時期はいつからいつまで?地域別の目安を一覧で


9月に入るとカー用品店の店頭にスタッドレスが並び、いつ履き替えるかを決めておきたい時期になります。スタッドレスへの交換時期の目安は、初雪の約1か月前か、最低気温が下がり始める頃です。春に夏タイヤへ戻すのは、雪と路面凍結の心配がなくなってからです。交換が遅れると予約が埋まって急な雪に間に合わず、早すぎればタイヤの摩耗が進みます。まずは下の表でお住まいの地域の目安月を確認し、春に戻す時期や、自分で履き替える・保管する場合の注意点は後半を参考にしてください。

目次

スタッドレス交換時期はいつから?地域別の目安一覧

履き替えの目安は、初雪の平年値(過去30年の平均)から逆算すると決めやすくなります。下の表は、気象庁の「雪の初日」の平年値(1991〜2020年)をもとにした目安です。同じ県内でも、山間部と平野部では1か月近くずれることがあります。

北海道・東北・北陸の目安(降雪地)

地点 雪の初日(平年値) 履き替えの目安
旭川 10月中旬 9月下旬〜10月上旬
札幌 10月下旬 9月下旬〜10月上旬
青森 11月上旬 10月上旬
秋田 11月中旬 10月中旬
仙台 11月中旬 10月中旬
新潟 11月下旬 10月下旬
金沢 11月下旬 10月下旬〜11月上旬

※気象庁「平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日)」1991〜2020年をもとに作成

北海道は10月上旬まで、東北・北陸は10月中に履き替えを終えておくと、初雪に間に合わないリスクを大きく減らせます。札幌の初雪の平年値は、現在の平年値では10月28日です。以前の平年値(11月1日)のまま載せている情報もあるので注意してください。

同じ東北でも、日本海側の秋田と太平洋側の仙台では初雪の時期に差があります。仙台に住んでいて冬に山形方面へ通勤する人は、秋田と同じ時期に合わせておくと安心です。

関東・中部・関西・中国・四国・九州の目安(非降雪地を含む)

地点 雪の初日(平年値) 履き替えの目安
宇都宮 12月中旬 11月上旬〜中旬
東京 1月上旬 11月下旬〜12月上旬
名古屋 12月中旬 11月中旬
大阪 12月下旬 11月下旬〜12月上旬
松江 12月上旬 11月上旬
広島 12月上旬 11月上旬〜中旬
高松 12月中旬 11月中旬〜下旬
福岡 12月中旬 11月中旬

※気象庁「平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日)」1991〜2020年をもとに作成

関東の目安は、情報源によって「10月下旬から」「12月上旬まで」と幅があります。初雪を基準にするか、気温を基準にするかで答えが変わるためです。

雪が少ない地域でも、朝の路面凍結が始まる前、つまり11月中に履き替えておけば大きな失敗はありません。特に凍りやすいのが、橋の上とトンネルの出口です。朝の通勤で郊外の橋を渡るなら、表の目安より少し早めに動いてください。

雪国へ出かける人は「行き先」の目安で考える

スキーや年末年始の帰省で雪国へ行く人は、自宅ではなく行き先の目安に合わせます。東京在住でも、12月に長野や新潟のスキー場へ行く予定があるなら要注意です。行き先が降雪地なら、出発の2〜3週間前には履き替えを済ませておきます。

高速道路で冬用タイヤ規制がかかると、夏タイヤでは通行できない区間が出ます。遠出の予定が1回でもあるなら、その日から逆算して予約を入れてください。

 

スタッドレスタイヤの交換時期はどう決める?初雪と気温の基準

初雪の約1か月前が基本

1か月の余裕が必要な理由のうち、最も困るのは予約の混雑です。初雪の予報が出た直後の週末は、カー用品店やガソリンスタンドの枠が一気に埋まります。11〜12月を繁忙期として、通常とは別の料金を設定している店舗もあります。

新品を買うなら、在庫切れと慣らし走行も考えに入れます。慣らし走行とは、タイヤ表面の薄い膜を削り、本来のグリップ力を出すための走行のこと。ブリヂストンでは、冬用タイヤの慣らし走行を時速60km以下で200km以上と案内しています。メーカーや商品によって条件が異なる場合があるため、購入したタイヤの案内も確認してください。

新品を買う予定があるなら、初雪の1か月半前には購入と予約を済ませておくと慌てずに済みます。

気温で判断する:「7℃」と「3℃」の違い

気温の目安には「7℃」と「3℃」の2つがあり、よく混同されます。7℃は、夏タイヤの性能が落ち始める一般的な目安で、ミシュランなどのタイヤメーカーが示している数字です。ただし厳密な境界線ではなく、路面の状態やタイヤの銘柄によっても性能は変わります。

3℃は路面凍結の目安です。最低気温がこれを下回ると、雪がなくても路面が凍結する可能性が高まります。

天気予報で最低気温が7℃を下回る日が増えたら準備開始、3℃を下回る日が出たら履き替え済みにしておくのが目安です。

早すぎる交換のデメリット

降雪地以外で9月中に履き替えるのは早すぎます。スタッドレスは低温で柔らかさを保つ設計のため、気温が高いと摩耗が早く進みます。乾いた路面や雨の路面では、夏タイヤより制動距離が伸びる傾向もあります。

非降雪地で10月上旬以前に履き替えると、雪道を走る前にタイヤの寿命を削ることになります。残暑が長い年に早く履き替えると、高速道路でロードノイズやふらつきが気になりやすくなります。

 

スタッドレスはいつまで?夏タイヤに戻す時期

地域別:夏タイヤに戻す目安

春に戻す目安は、雪と結氷(路面の凍結)が終わる日です。下の表は、気象庁の「雪の終日」の平年値(1991〜2020年)をもとにした目安です。

地点 雪の終日(平年値) 夏タイヤに戻す目安
札幌 4月下旬 4月下旬〜5月上旬
仙台 4月上旬 4月中旬
東京 3月上旬 3月中旬
名古屋 3月中旬 3月下旬
大阪 3月上旬 3月中旬
福岡 3月上旬 3月中旬

※気象庁「平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日)」1991〜2020年をもとに作成

名古屋は、平年値で見ると雪の終日が3月12日なのに対し、結氷の終日は3月23日と10日ほど遅れます。「最後の雪」だけでなく「最後の凍結」まで待つと、寒の戻りで慌てずに済みます。3月でも最低気温が0℃前後の日は珍しくありません。天気予報の最低気温もあわせて確認してください。

戻すのが遅れるとどうなる?

スタッドレスを夏まで履き続けると、ひと夏で1シーズン分の寿命を削ることがあります。柔らかいゴムは、高温の路面で摩耗が急に進むためです。溝が減った状態や大雨のときは、排水が追いつかずにタイヤが水の上に浮くハイドロプレーニング現象も起きやすくなります。GW明けまで履き続けると溝の減りが目立ち、翌シーズン前に買い替えになることもあります。

春の交換は、3〜4月を繁忙期とする店舗が多く、積雪地ではゴールデンウィーク前後まで混み合うことがあります。春の交換は「雪の終日を過ぎた最初の週末」に予約を入れておくと、混雑と寒の戻りの両方を避けやすくなります。春先に高原へドライブする予定があれば、行き先に雪が残っていないかを確認してから外してください。

 

スタッドレスへの履き替えは自分でできる?費用と作業のポイント

店に頼む場合と自分でやる場合の費用比較

ホイール付きのタイヤに履き替えるだけなら、自分で作業できます。ホイールからタイヤを外して入れ替える「組み換え」は専用の機械が必要なので、店に頼みます。下の表は、2026年9月時点の大手カー用品店・タイヤ店の公表料金をもとにした目安です。

方法 費用の目安(4本)
店舗で履き替え(ホイール付き) 2,000円台〜6,000円台程度
組み換え(タイヤのみ入れ替え) 4,000円台〜11,000円程度
自分で履き替え 道具代(初回のみ。下記参照)

※店舗・地域・車種・タイヤのインチ・作業内容で変動します。繁忙期(11〜12月、3〜4月など)は料金が上がる店舗もあります

ヨロスト。で扱っているガレージジャッキとジャッキスタンド1ペアをそろえると、約2万5,000円です。これにトルクレンチとクロスレンチが加わります。店で年2回履き替えると、年間4,000〜13,000円程度かかる計算です。

家族で2台以上ある場合や、今後5年以上乗る予定の車なら、道具をそろえる費用は数シーズンで回収できる目安になります。1台だけで作業場所もないなら、店に任せたほうが安全でコストも読みやすくなります。

自分で履き替えるときに必要な道具と手順の要点

そろえる道具は5つあります。ジャッキ、ジャッキスタンド(通称ウマ=車体を支える台)、クロスレンチ、トルクレンチ(ナットを決められた力で締める工具)、輪止めです。車載の簡易ジャッキはパンク時の応急用なので、年2回の作業に使うには安定性が心もとないところがあります。

作業中に特に守ってほしいのは次の4点です。

  • 車体の下に体を入れない
  • 平坦で固い地面で作業する
  • ジャッキアップの前にナットを少し緩める
  • ナットは対角線の順に締める

作業中に最も危ないのはジャッキだけで車を支えている状態なので、必ずジャッキスタンドを併用します。

自分で履き替えるなら
安全な道具をそろえる→


工具の種類と選び方は、関連記事「タイヤ交換に必要な工具は?ジャッキ・レンチ・トルクレンチを解説」で詳しく解説しています。

作業の流れを順を追って確認したい方は、関連記事「タイヤ交換を自分でする方法!初心者でもできる作業方法」も参考にしてください。

見落としがちな「走行後の増し締め」

自分で履き替えた人に多い失敗が、増し締めを忘れることです。履き替えた直後は、ホイールとハブ(車軸側の取り付け面)がなじみきっておらず、走るうちにナットが緩むことがあります。

車種 多くの車種が入る締め付けトルクの範囲
軽自動車 80〜110N・m程度
普通乗用車 100〜120N・m程度
輸入車・SUV 車種ごとに大きく異なる

※メーカー指定値は車種・年式・ホイールで異なります。例えばトヨタのアクア・シエンタ・ノアは、取扱説明書で103N・mと指定されています。必ず取扱説明書の指定値に従ってください

履き替え後50〜100km程度走ったら、トルクレンチで規定トルクまで締め直してください。タイヤメーカーのコンチネンタルも、履き替えなどでタイヤを交換した後は、50〜100kmを目安に増し締めするよう案内しています。締めすぎも禁物です。ボルトが伸び、次に外すときに固着する原因になります。

 

外したタイヤの寿命チェックと正しい保管方法

保管前に確認:来シーズンも使えるか

外したタイヤは、しまう前に来シーズンも使えるかを確認します。見るべきポイントは、プラットホーム、ゴムの状態、製造年の3つです。

プラットホームは、溝の深さが新品時の50%まで減ったことを知らせる、溝の中の段差です。プラットホームが表面と同じ高さになっていたら、溝が残っていても冬用タイヤとしては使えません。ゴムの硬化やひび割れも、雪道でのグリップ力を落とす原因になります。硬さは販売店で測ってもらえます。

製造年は、タイヤ側面の4桁の数字で分かります。前の2桁が製造週、後の2桁が製造年です(例:「3822」なら2022年の第38週)。年数だけで一律に寿命は決まりませんが、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)は、使用開始後5年以上たったタイヤは点検を受け、製造後10年を過ぎたものは交換するよう推奨しています。

夏タイヤ側の交換の目安は、関連記事「タイヤ交換の適切な目安とは?交換時期がわかるサインとポイント」で詳しく解説しています。

保管の手順:洗う・乾かす・袋に入れる・置き方

保管の手順は、洗う、乾かす、袋に入れる、置くの4段階です。泥や融雪剤は水で洗い流し、洗剤を使うとしても薄めた中性洗剤にとどめます。

ビニール袋に入れると湿気がこもる、と心配する声もあります。特に問題になるのは、濡れたまま袋に入れて口を縛った場合です。丸1日以上しっかり乾かしてから袋に入れ、屋外ではさらにカバーをかけて直射日光と雨を防ぐのが基本です。袋は汚れ除け、カバーは紫外線除けです。

置き方はホイールの有無で変わります。ホイール付きは横に寝かせて重ね、ホイールなしは立てて置きます。直射日光や雨・水、ストーブなどの熱源、電気火花の出る装置の近くは避けてください。ベランダに置く場合は、エアコン室外機の熱風が当たる位置も避けておくと安心です。

保管袋とカバーの違いや選び方は、関連記事「タイヤ保管袋(カバー)は付けたほうが良い?おすすめ商品も紹介」で詳しく比較しています。

タイヤ袋はどのサイズまで入る?購入者の声から分かったこと

弊社取扱いのタイヤ袋について、購入者レビュー73件(普通車用60件・4WD用13件)からサイズに関する声を整理しました。

袋の種類 購入者レビューで「入った」とされたサイズ 「厳しい」とされたサイズ
普通車用 15インチ前後の乗用車用(16〜17インチは声が分かれる) 205/60R16、19インチ以上
4WD用 265/70R16、SUV・大型ワゴン用 ―(厳しいという声なし)

※レビューに基づく参考情報です。普通車用は、17インチでも入ったという声と、16インチ以上は厳しいという声の両方がありました。袋の寸法は、普通車用が幅800mm+まち200mm×高さ1,000mm、4WD用が幅800mm+まち400mm×高さ1,500mmです

普通車用は「195/65R15がぎりぎり」という声と「17インチでも余裕」という声があり、評価が分かれました。16インチ以上や幅の広いタイヤは、4WD用を選ぶと口を縛る余裕が残ります。袋を使い回したら、翌シーズンにゴムの跡がホイールに付いたという声もありました。毎シーズン袋を新しくする理由のひとつがこれです。

ヨロスト。のタイヤ袋(普通車用/4WD用)

乗用車用タイヤ袋(日本製・業務用100枚入/普通車用・4WD用)

ヨロスト。で扱っているのは、日本製で100枚入りのタイヤ袋です。普通車用と4WD用の2サイズがあります。

購入者レビューでは、普通車用60件のうち50件が★4以上(平均4.45)、4WD用13件のうち12件が★4以上(平均4.69)でした。多く見られたのは、薄手なのに破れにくい、毎シーズン惜しまず新品に替えられる、口を縛りやすいという声です。リピート購入を明記したレビューも複数あります。

一方で、普通車用では60件中12件が、店でもらう袋より薄いと感じたと書いています。タイヤを重ねた際に穴が開いたという声もあり、重ね置きする場合は二重にして使う方もいます。箱の中で袋同士がくっついて取り出しにくい、100枚は1台分には多いという声もありました。19インチ以上の大径タイヤは普通車用では縛れなかったという声があるため、4WD用を選んでください。

タイヤ袋のサイズ感を確認する→

 

スタッドレスの交換時期に関するよくある質問

Q. 雪がほとんど降らない地域でもスタッドレスって必要ですか?

朝の路面凍結が起きる地域なら、あったほうが安全です。雪が降らなくても、最低気温が3℃を下回る日は橋の上などが凍ることがあります。冬に一度も凍結路や雪国を走らないと言い切れる場合は、オールシーズンタイヤという選択肢もあります。

Q. スタッドレスを夏まで履きっぱなしにするとどうなりますか?

摩耗が一気に進み、次の冬に使えなくなることがあります。雨の日の制動距離も伸びるため、安全面でもおすすめできません。

Q. 履き替えの予約はいつ取ればいいですか?

履き替えたい日の2〜3週間前です。初雪の予報が出てからでは、週末の枠はほぼ埋まっています。春も3〜4月は繁忙期とする店舗が多く、積雪地ではゴールデンウィーク前後まで混み合うことがあります。

Q. ビニールのタイヤ袋に入れると、湿気でタイヤが傷みませんか?

しっかり乾かしてから入れることが前提です。濡れたまま口を縛ると、湿気がこもってホイールのサビなどの原因になります。袋だけでは紫外線や熱までは防げないため、屋外なら上から遮光カバーをかけてください。

Q. 普通車用と4WD用、どちらのタイヤ袋を選べばいいですか?

15インチ前後までなら普通車用、16インチ以上やSUVは4WD用が目安です。購入者レビューでも、16インチ以上で普通車用はきついという声が複数ありました。

 

まとめ

最初にやることは、表で目安の月を確認し、その日から2〜3週間さかのぼった週末に予約を入れることです。地域は、住んでいる場所か冬に走る一番寒い場所のどちらか早いほうで選びます。新品を買う場合は、在庫切れと慣らし走行を考えて、さらに2週間ほど前倒ししてください。

費用面では、1台だけなら店での履き替え(1回2,000円台〜6,000円台程度)が手軽です。複数台ある、または長く乗る予定なら、ジャッキやトルクレンチをそろえて自分で履き替える選択肢もあります。

外したタイヤは、プラットホームと製造年を確かめてから、乾かして新しい袋に入れてください。来シーズンに買い替えが必要かどうかも、この時点で判断できます。

長瀬 浩
監修|長瀬 浩(ながせ ひろし)
(株式会社ヨロスト。技術顧問 / 国家2級自動車整備士)
18歳で整備の世界に入り、以来一貫して現役で活躍。大手ディーラーで店長を5年務めた後に独立し、現在は自動車整備工場を経営。これまでに延べ数千台の車検・故障診断に携わる。

 ヨロスト。創業期から技術顧問として参画。扱う新商品はすべて自らの工場で実際に使用し、プロの現場に耐えうる品質かどうかを最終テスターとして確認している。「道具は現場で使ってこそ真価がわかる」を信条に、確かな審美眼でプロが長く愛用できる工具・資材のみを選定。
 本記事の技術情報は、現役整備士である長瀬が実務経験・製品テストに基づき監修しています。
2026年9月27日

CONTACT

お問合せ

ヨロスト。へのお問合せは
コチラから

大量注文などのご要望も
お気軽にご連絡ください