オイルフィルター交換を自分で行う方法とは?適切な交換時期や手順を徹底解説


エンジンオイルをろ過し清潔に保つ役割を果たすオイルフィルターは、汚れが蓄積するとその機能が低下するため、定期的な交換が必要です。

オイルフィルターの交換は、形状からは簡単そうに思えますが、実際に自分で行う際には注意点があります。

そこで、本記事ではオイルフィルター交換の流れや注意点について解説します。自分で交換する際のポイントを押さえ、安心して作業を進められるようにしましょう。

     【目次】
  1. オイルフィルターを交換する時期は?

オイルフィルターを交換する時期は?

 まず始めにオイルフィルターの交換時期について解説します。

オイルフィルターはエンジンオイルをろ過するためのもので、エンジンオイルが汚れで劣化し、その性能が低下したタイミングで交換するのが適切です。

ここでは一般的に言われている交換目安について紹介します。

エンジンオイル交換の2回に1回

オイルフィルターの交換は、エンジンオイル交換2回につき1回が一般的だと言われています。

使用しているオイルの種類、車の状態や走行距離によっても変わってきますが、1つの目安として覚えておきましょう。

エンジンオイルの交換は5,000kmごと、もしくは6か月ごとに行うのが良いとされています。そのためオイルフィルターは10,000kmごと、もしくは1年に1回の交換が良いでしょう。

普段から使用していない車だとしても、エンジンオイルは時間で劣化していきますので気を付けてください。

頻度を高めた方が良い場合

 上記の頻度はあくまで目安ですので、走行環境によってはもっと高い頻度で交換する必要があります。特に、シビアコンディションと呼ばれる環境で車を運転する場合はその対象です。

シビアコンディションとは以下のような条件のことを指します。

  • でこぼこ道、舗装されていない悪路走行や山道など登り下りが多い
  • 走行距離が年間20,000km以上
  • 時速30km以下の低速走行、アイドリング状態が多い
  • 1回に8km未満など短距離走行が多い
  • 雪道や氷点下での走行が多い

このように走行距離が多かったり、未舗装の道路を走ったりなど厳しい環境下で使われる車は、オイルフィルターの交換頻度を高める必要があります。

 

オイルフィルター交換を自分でする5つの流れ

自分でオイルフィルターを交換する流れは、以下の通りです。

  1. エンジンを始動する
  2. エンジンオイルを外す
  3. オイルフィルターを外す
  4. 新しいオイルフィルターを取り替える
  5. 新しいエンジンオイル入れる 
  6. オイルフィルターは単体での交換も可能ですが、エンジンオイルと一緒に交換するのがおすすめです。ここでは、エンジンオイルとオイルフィルターを同時に交換する際の流れを紹介します。

    1.エンジンを始動させる

    まずはエンジンを始動させて、約5分ほど温めてください。

    エンジンオイルを適度に温めると、オイルが柔らかくなり、交換作業がスムーズに進みます。 ただし、火傷などの危険を避けるため、温めすぎには十分注意してください。エンジンを始動させるときは、安全な場所で行い、ブレーキを確実にかけ、必要な場合は車両を安定させるためにブロックなどを使用しましょう。

    また、作業中はエンジンルームが熱くなる可能性があるため、十分な注意と防熱対策を心掛けてください。エンジンの暖気が終わったら、次の作業に進んでいきます。

    2.エンジンオイルを外す

    エンジンオイルが十分に温まったら、次はオイルを抜く作業に進みます。

    まず、オイルレベルゲージを取り外し、オイルチェンジャーのノズルを挿入してオイルを抜きましょう。 オイルチェンジャーは専用の工具で、エンジンオイルをスムーズに抜くのに役立ちます。抜き取ったオイルは適切な方法で処理しましょう。 作業中は、オイルが熱いことに注意しながら慎重に作業を行ってください。

    また、オイルが落ちることを予測して、オイルパンの下に適切な容器や布などを用意しておくと、作業環境を清潔に保つことができます。 オイルを完全に抜き終わったら、次は新しいオイルフィルターを外す作業に進みます。

    3.オイルフィルターを外す

    作業を始める前に、廃油処理ボックスをエンジンオイルが出てくる場所の下に配置することを忘れないようにしてください。

    オイルフィルターにはエンジンオイルがたまっているため、手や服を汚さないように注意しましょう。また、エンジン周りの熱くなったパーツに触れないように注意して交換してください。 オイルフィルターを外す際は、オイルフィルターレンチを使って少しずつ緩めていきます。力を加えながら回すと、スムーズに取り外せるでしょう。

    オイルフィルターが外れたら、旧フィルターを廃油処理ボックスに捨て、新しいオイルフィルターを取り付ける準備に進みます。

    4.新しいオイルフィルターを取り替える

    まず、新品のオイルフィルターのOリング接着部分にエンジンオイルを塗布しましょう。

    これにより、取り付け時のOリングのよれや損傷によるエンジンオイル漏れを予防できます。 オイルフィルターを取り付ける際は、最初は手でゆっくりと回しながら取り付けてください。

    オイルフィルターの接着面がエンジンに当たったら、トルクレンチなどの適切な工具を使用して正確に締め付けます。 適切にトルクで締め付けると、しっかりと密封され、エンジンオイルの漏れを防止できるでしょう。

    オイルフィルターの取り付けが完了したら、次はエンジンオイルの補充作業に進みます。

    5.新しいエンジンオイル入れる

    まず、車の取扱説明書やメーカーの指示に従い、適正な量を確認してください。

    オイルジョッキを使用しながら、全容量のおよそ半分程度を目安に注ぎ入れます。 その後、オイルレベルゲージを使用して量をチェックしましょう。エンジンオイルを追加する際には、徐々に注ぐことで適切な量を確認しながら行ってください。

    作業が完了したら、エンジンを始動させて再度オイルレベルを確認し、漏れや異常がないことを確認しましょう。

     

    自分でオイルフィルターを交換する際の注意点3選

    上記の方法で正しく行えば、自身でオイルフィルターが交換できます。

    ただし、注意点はしっかり守って交換しましょう。 自分でオイルフィルターを交換する際の注意点は、以下の3つです。

    • 廃油の処理方法を決める

    • 安全を確保する

    • オイルフィルターを綺麗にする 

    1.廃油の処理方法を決める

    オイルフィルターを交換する際には、廃油の処理方法を決めることが重要です。

    廃油の処理は自治体の方針に従う必要があります。 廃油は環境に悪影響を及ぼすため、正しい方法で処理するようにしましょう。ごみとして廃棄する以外に、エンジンオイルの購入店に引き取ってもらったり、ガソリンスタンドに持ち込んだりするのも1つの選択肢です。

    購入店やガソリンスタンドに引き取って貰う際は、引き取りの可否はもちろん、費用や容量についても、事前に確認するようにしましょう。

    2.安全を確保する

    オイルフィルターを自分で交換する際には、安全を確保するために車両をしっかりと固定する必要があります。

    作業を始める前に、リジッドラックやジャッキスタンドを使用して車両をしっかりと固定しましょう。車両が不安定な状態で作業すると危険なので、安全な環境を整えることが重要です。

    注意点を守りながら作業をすることで、オイルフィルターの交換を安全かつ効果的に行えます。

    3.オイルフィルターを綺麗にする

    オイルフィルターを交換する際、取り外した古いオイルフィルターのエンジン側の接着面をきれいにすることが重要です。

    オイルフィルターの接着面を綺麗にすると、新しいオイルフィルターの取り付けがスムーズに行えます。また、エンジンオイルの漏れを予防するためにも重要な作業です。 クリーナーにはさまざまな種類があるため、適切なものを選ぶようにしましょう。

    金属専用のパーツクリーナーはオイルフィルターのOリングを損傷する恐れがあるため、注意が必要です。

     

    オイルフィルター交換に必要な道具は?

    オイルフィルターを交換する際に必要な道具は以下の通りです。

    • オイルエレメント
    • オイルフィルターレンチ
    • パーツクリーナー
    • ジャッキ類
    • オイルチェンジャー
    • オイルジョッキ
    • ウエス
    • 廃油処理箱および廃油受け皿
    • 汚れてもよい服装
    • 軍手等 

    これらの道具を用意して作業を行うことで、オイルフィルターの交換をスムーズかつ安全に行うことができます。

    オイルフィルター交換を自分で行うメリット・デメリット

    オイルフィルターの交換は自分で行うこともできますが、もちろんメリット・デメリットが存在します。

    自分でオイルフィルターの交換をしようとしている方は、メリット・デメリットについても理解した上で判断するようにしてください。

    自分で行うメリット

    オイルフィルターの交換を自分で行う最大のメリットは、好きなタイミングでできることです。お店の予約、車を持っていくタイミングなど考えることなく自分のやりたいときにできるのは大きなメリットですよね。

    工具さえ揃えてしまえばエンジンオイル、オイルフィルターの負担だけで済みます。お店に持ち込むと作業工賃がかかりますので、自分で行った方が安く抑えられます。

    また、自分好みのオイルを探して使用することもでき、選択肢が格段に増えるでしょう。

    自分で行うデメリット

    続いてデメリットについて紹介しますが、メリットよりもデメリットの方が多い結果となりましたので下記にまとめました。

    • 必要な工具を買い揃える必要がある(工具数も多い)
    • 作業場所の確保が難しく、火傷や怪我のリスクも高い
    • 作業自体に時間がかかる
    • 慣れないうちは作業ミスが起こるリスクもある
    • 廃油の処理が面倒

    このように、メリットに比べてデメリットの方が多いことが分かりました。

    先ほども紹介しましたが、オイルフィルターの交換には必要な工具が多く、それらを揃えるには時間とお金が必要です。

    一般的にオイルフィルター単体を交換することはなく、オイル交換とオイルフィルターの交換を同時に行うことが多いでしょう。そのため、慣れないうちは作業時間もかかりますし、火傷や怪我の恐れもあります。

    また、こぼれたオイルは放置すると火災の恐れがあり、適切な方法で処置する必要があります。道路にオイルを漏らしてしまい、そのまま放置すると道路交通法違反にあたりますので注意が必要です。

    オイルフィルター交換はプロに任せるべき

    このように、オイルフィルターの交換を自分で行うことはデメリットの方が多いという結果になりました。

    工具も揃っており、作業自体に慣れている人であれば問題ありませんが、知識のない状態で1から始めるといった人には少々リスクが高いのではないでしょうか?

    結果、オイルフィルターの交換はプロに任せるべきと言えるでしょう。

    オイルフィルター交換のFAQ

    オイルフィルターの交換を自分で行うにはリスクが多く、あまりおすすめできません。

    ここからはオイルフィルターの交換について、よくある質問を答えていきます。

    オイルフィルターの種類は?

    オイルフィルターには大きく分けて3種類ありますフルフロータイプ、フルフロー・バイパス併用型、コンビネーション型の3つです。

    一般的なガソリン車に使用されているのはフルスロータイプで、効率的に多量のオイルをろ過できる素材となっています。

    フルスロー・バイパス併用型は、ディーゼルエンジン車に使用されています。フルスロータイプに加えて、バイパス型のフィルターが搭載されており、ろ紙の目が細かいことから粒子の汚れまで除去することが可能です。

    コンビネーション型は上記のフルスロータイプと、バイパスタイプのろ紙を1つにまとめたものです。フルスロー・バイパス併用型は2種類のろ紙を使用しているのに対し、コンビネーション型は1枚のろ紙にまとめています。

    オイルフィルター交換の値段の相場は?

    オイルフィルター交換にかかる値段の相場は1,000円~3,000円ほどです。

    オイルフィルターの値段は性能によって変わりますが、一般的なものですと1,000円~2,000円ほど。加えて作業工賃が1,000円ほどかかります。

    また、オイルフィルターの交換時にはエンジンオイルの交換も同時に行うことがほとんどです。オイルフィルターの交換にかかる費用だけでは済まないことがありますので、覚えておきましょう。

    オイルフィルター交換できる車種は?

    オイルフィルターの交換は車種に限らず、どのような車にも必要です。

    車種によってはカートリッジを再利用してフィルターだけを交換するタイプ、カートリッジごと交換するタイプがあります。

    その車に合った交換方法で、適切な交換時期に行いましょう。

      まとめ

    エンジンオイルをきれいに保つために必要なオイルフィルターは、定期的な交換が必要です。

    オイルフィルターの交換に資格は必要ないため、自分でも行えます。 ただし、やり方や注意事項はしっかり確認してから行いましょう。自信がない方は、プロに依頼するのがおすすめです。 オイルフィルターの交換は、ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店に依頼できます。

    自身に合った方法で、オイルフィルターの交換を行ってください。

     

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    引用元:ヨロスト公式HP

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2023年7月28日

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