オイルフィルターとは?基本的な構造や交換場所を解説


    • 車の消耗品であるオイルフィルターは、エンジンオイルの汚れを綺麗にしエンジンを良い状態に保つという大切な役割を果たしています。

オイルフィルターを交換せずにいると、汚れが溜まり詰まってしまいます。その結果エンジンの潤滑が上手くいかず、汚れも取り除けないのででエンジンにダメージを与えてしまいかねません。

この記事では、オイルフィルターの基本的な構造やオイルフィルター・オイルエレメントの違い、オイルフィルターの具体的な役割などを紹介します。オイルフィルターについて詳しく知りたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

     【目次】
  1. オイルフィルターとは?具体的な役割を3つ紹介
  2. オイルフィルターを構成する5つの部品!基本的な構造とは?
  3. オイルフィルターとオイルエレメントの違いとは?
    • オイルフィルターを交換できる場所は?
      • オイルフィルターとはに関するよくある質問
      • まとめ

      オイルフィルターとは?具体的な役割を3つ紹介

      ここでは、オイルフィルターの具体的な役割を3つ紹介します。

        • エンジンが焼けにくくなる
        • エンジンの寿命を延ばせる
        • 汚れを除去できる

       

      エンジンが焼けにくくなる

      オイルフィルターがあると、エンジンが焼けにくくなります。

      ろ過材の不純物の詰まりを放置したままにすると、劣化したエンジンオイルがエンジン内を巡りパーツの摩擦を早めてしまいます。その結果エンジンが焼け、燃費の低下を引き起こすでしょう。

      エンジンが焼けてしまった場合、部品が摩擦または破損していることが多く、分解して部品交換を行うかエンジン自体を全て交換する必要があります。

       

      エンジンの寿命を延ばせる

      オイルフィルターのろ過紙の性能が低下し不純物を吸着できなくなると、エンジンがスムーズに動作しなくなります。

      エンジンの動作効率が低下すると、燃費の低下や加速性能に影響がでるため、エンジンの寿命減少につながります。 エンジンの寿命を延ばすためにも、メンテナンスは定期的に行いましょう。

       

      汚れを除去できる

      オイルフィルターは、不純物である汚れをろ過材で回収しエンジンオイルを綺麗な状態を保つ役割を果たしています。

      不純物とはエンジンを動かす過程で発生するスラッジ(エンジン内部に溜まった燃えカス)や金属の破片などが付着したエンジンオイルのことです。

      しかし、いつまでも汚れをろ過し続けられる訳ではなく限界があります。汚れを蓄積し続けると、ろ過機能が低下し配管が詰まって車の故障する可能性があります。 より長く安全な車を維持するためにも、定期的にメンテナンスする習慣を身につけておきましょう。

       

      オイルフィルターを構成する5つの部品!基本的な構造とは?

      ここでは、オイルフィルターの基本的な構造を解説します。オイルフィルターは、以下の5つの構造で構成されています。

        1. オイルレギュレーターバルブ
        2. オイルリリーフバルブ
        3. オイルガスケット
        4. オイルアンチドレーン弁
        5. オイルサポートスプリング
         

        それぞれ詳しく紹介します。

         

        ①レギュレーターバルブ

        レギュレーターバルブは、圧力調整弁と言われています。

        オイルポンプからの油圧がある一定の基準を超えると開き、オイルをバイパス(新道)させフィルターに異常な油圧が掛からないように予防する役割を担っています。

         

        ②リリーフバルブ

        リリーフバルブは、エンジンオイルの粘度が高いエンジンの起動時や、フィルターエレメントが目づまりを起こした時にオイルの流れる量を確保するために開く役割です。

        通常バルブは閉じていて、フィルターエレメントの目づまりによってリリーフバルブが開きます。

        ③ガスケット

        ガスケットとは、オーリングともいわれる部品のことです。

        ガスケットには、オイルフィルターとエンジンブロック側の取り付けされている面の接触を塞ぐ役割があります。エンジンのオイルや熱に持ちこたえられるように高品質な材料が使用されています。

         

        ④アンチドレーン弁

        エンジンの起動中に給油切れを起こさないようにする役割と、エンジンの停止中にエンジンオイルが逆流してしまうのを防ぐ役割を担っています。 装着されている場所は、エンジンが送られてくるエンジンオイルの取り入れ部分です。

         

        ⑤サポートスプリング

        サポートスプリングは、セットスプリングともいわれている部品です。

        サポートスプリングは、エンジンの振動やエンジンからの油圧によりフィルターエレメントが動かないよう保持しています。 サポートスプリングが設置されている場所は、オイルフィルター内の上部です。

         

        オイルフィルターとオイルエレメントの違いとは?

        オイルフィルターとオイルエレメントは同じものとして扱われることもありますが、厳密には異なります。

        オイルエレメントは、オイルフィルターの一部であり汚れたオイルをろ過する「ろ過紙」です。 オイルフィルター内でオイルを浄化し、綺麗なオイルを潤滑させる役割を担っています。

        オイルエレメントが正常に働かなければ、エンジン内の不純物が増加してしまいエンジンの寿命を縮めてしまう可能性があるため、定期的なメンテナンスが大切です。

         

        オイルフィルターを交換できる場所は?

        オイルフィルターを交換できる場所は、自動車整備工場やカーディーラーです。

        また、ガソリンスタンドやカー用品店でも交換が可能で、車の整備を行っている場所であれば基本的にどこでも交換できます。

         

        オイルフィルターとはに関するよくある質問

        ここからは、オイルフィルターに関するよくある質問に回答していきます。

          • オイルフィルターの値段はどれくらい?
          • オイルフィルターは自分で交換できる?

         オイルフィルターに関して疑問を持っている人は、ここで解消して行きましょう。

         

        オイルフィルターの値段はどれくらい?

        オイルフィルターの値段は国産車向け、輸入車向けで異なります。

        国産車向けの通常オイルフィルターの値段は約1,000円~2,000円です。 また、高強度なエレメントなどを装備している高機能なオイルフィルターもあり、約1,500円~2,500円程度が相場になります。

        輸入車向けのオイルフィルターは少し値段が上がりますが、安い物だと約1,500円、高い物だと約3,500円が平均的な価格です。

         

        オイルフィルターは自分で交換できる?

        オイルフィルターは、自分でも交換可能です。

        工具を使用した作業ができる人であれば、自分で交換できる場合もあるでしょう。初心者でも交換は可能ですが、廃油の処理方法は自治体ごとに異なるなど、事前に注意が必要なこともあります。

        また、自分でオイルフィルターを交換する際は、必ず安全を確保した上で作業を行うようにしてください。

         

        まとめ

        ここまで、オイルフィルターの基本的な構造やオイルフィルター・オイルエレメントの違い、オイルフィルターの具体的な役割などを紹介しました。

        エンジンオイルを綺麗に保つオイルフィルターは、定期的なメンテナンスが必要です。 長期間オイルフィルターを交換せずに車を使用し続けると、エンジンが焼けてしまい寿命を短縮させます。 エンジンを長持ちさせるために、オイルフィルターは定期的に交換しましょう。

        ガソリンスタンドでも交換が可能なので、ガソリンを入れるついでに交換時期を確認しておくと安心です。

         

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        2023年10月06日

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