ハイトレールは、その高い洗浄能力で車のボディやホイールの汚れをスムーズに落とすことで知られていますが、正しい使い方を知ることで、より効果的かつ安全に使用することができます。
本記事では、ハイトレールを初めて使用する方にも分かりやすいよう、その基本的な使い方から注意すべきポイントまで徹底解説します。この記事を読むことで、ハイトレールの使用方法や希釈率の目安をマスターし、車の美しさを最大限に引き出す方法が分かります。
ハイトレールのご購入はこちらハイトレールの使い方を徹底解説!
ハイトレールは家庭用洗剤よりも濃縮された業務用の洗剤です。
このため、容器やラベル上に記載されている使用ガイドを厳守することが必要です。例えば、希釈割合を守らないと、対象物の表面にダメージを与えるだけでなく、安全性にも懸念が生じます。
これから基本的な使い方や注意点を順を追って具体的に解説していきます。
ハイトレールとは
ハイトレールは、頑固な油汚れ、水垢、ブレーキダストなどを効率的に落とすために開発された高性能な酸性洗浄剤です。この製品は特に自動車やバイクなどのメンテナンスで使用されることが多いですが、その強力な洗浄力から、使用方法によっては対象物を傷つけてしまう可能性もあります。
まずはハイトレールの正しい使い方を知っておきましょう。
使い方①洗浄部位を水で濡らす
ハイトレールを使用する際には、まず洗浄する部位を十分に水で濡らしてください。この手順により、表面の汚れが浮きやすくなり、ハイトレールの成分がスムーズに作用します。
また、乾燥した表面に直接ハイトレールを塗布すると、洗剤成分が対象物に過剰に吸収され、素材を傷める原因になります。
水で濡らす際のポイントとしては、全体をまんべんなく濡らすことが重要です。ホイール、サイドミラー、ドアパネルなどの細かい部分も忘れずに水を行き渡らせてください。
さらに、日中の作業中で直射日光が当たる場合は、表面の乾燥を防ぐためにこまめに水を追加しましょう。
使い方②ハイトレールを3倍希釈する
ハイトレールは非常に濃縮された液体洗剤であるため、原液のまま使用することは避けてください。
希釈せずに使用すると、対象物の表面を損傷する可能性があるため、必ず適切な濃度に薄めた上で使用してください。基本的には3倍希釈が標準的な割合です。
用途 | 希釈割合 | 洗剤:水の量 |
---|---|---|
通常の汚れ | 3倍希釈 | 1:3 |
頑固な汚れ | 2倍希釈 | 1:2 |
軽い汚れ | 5倍希釈 | 1:5 |
希釈を行う際には、専用の計量カップやスプレーボトルを用いると便利です。水100 mlに対して、ハイトレール33 mlを混ぜると3倍希釈液を作ることができます。
できる限り作った希釈液はすぐに使い切れる分量を心がけ、残った場合には保存せず廃棄することを推奨します。
使い方③目立たない箇所で試し塗りする
ハイトレールをいきなり広範囲に使用するのではなく、事前に対象物の目立たない部分で試し塗りを行うことが推奨されます。
例えば、車体の内側やタイヤ裏など、使用後に問題が起きても目立ちにくい部分が良いでしょう。
試し塗りの手順は以下の通りです。
- 少量のハイトレール希釈液を布やスポンジに含ませます。
- 洗浄対象の端や裏側など、目立たない箇所で軽く塗布します。
- 一定時間放置した後に、十分に水で洗い流して結果を確認します。
ここで色落ちや変色が見られる場合、濃度をさらに薄めるか、ハイトレールの使用を控える必要があります。迅速に対応することで、対象物の損傷を最小限に抑えることができます。
使い方④洗剤を布などに浸してこする
ハイトレールは対象物に直接スプレーしても使用できますが、より効率的かつ均一に塗布するためには、布やスポンジを用いることをおすすめします。
特に車のボディやバイクのデリケートな表面には、柔らかめのマイクロファイバークロスや専用のスポンジを使用すると良いでしょう。
汚れが集中している箇所には、力を入れすぎず、円を描くようにして擦ると、洗剤の効果が最大限に発揮されます。汚れが比較的浅い場合は、一度軽く擦るだけでも効果が現れます。
もし頑固な汚れが落としきれない場合は、再度希釈液を塗布してから、やさしく作業を繰り返します。
使い方⑤よく洗い流す
作業の最後には、洗浄に使用したハイトレールを完全に洗い流しましょう。水で十分にすすぎを行わないと、洗剤成分が表面に残り腐食や変色の原因となります。
特に酸性の洗剤であるハイトレールの場合、その性質が残留物に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
以下のポイントに注意して洗い流すことを心掛けてください。
- ホースや高圧洗浄機を使い、細部までしっかり流す。
- 細かい隙間や凹凸部分に水がしっかり行き渡るようにする。
- 洗剤の成分が乾燥前にすすぎを終える。
最後にもう一度表面を確認し、完全に洗浄が終わっているかチェックしてください。残留物のない状態をキープすることで、長期間にわたり対象物を美しく保つことができます。
ハイトレールのご購入はこちらハイトレール使用時の注意点も紹介
ここまで注意点を踏まえながらハイトレールの使い方を説明してきましたが、改めておさらいしていきましょう。
ハイトレールは便利な洗剤であるからこそ、注意点をしっかりと守って使用することでさらに効果を感じることが出来ます。
注意点①塗布したまま放置せずよく洗い流す
ハイトレールは酸性タイプの洗浄剤で、特に金属や塗装部分に使用した場合、塗布したまま放置してしまうとその酸性成分が表面に悪影響を及ぼす可能性があります。
最悪の場合、車体や対象物の素材自体が傷んでしまうこともあるため、使用後は速やかに水もしくは中性洗剤でしっかり洗い流すことが肝要です。
洗い流し作業の際は、特に水圧の強いホースや高圧洗浄機を用いると効果的です。
汚れが落ちたと思っても、表面に洗浄成分が残留している場合も考えられるため、念入りにすすぎを行うよう心がけましょう。洗浄箇所の確認も随時行いながら進めることで、素材へのダメージを最小限に抑えることが可能です。
注意点②車のガラスやアルミ部分に使用しない
ハイトレールは優れた洗浄力を持つ一方で、強力な酸性成分が含まれているため素材によっては変色や腐食を引き起こす恐れがあります。
特に車のガラスやアルミ部分には使用を避けてください。これらの部品は酸性成分に弱く、酸による化学反応で表面が曇ったり、耐久性が著しく低下する可能性があります。
誤ってガラスやアルミ部分に付着させてしまった場合は、すぐに大量の水で洗い流してください。また、使用を開始する前に、製品のラベルや説明書に記載されている対応素材を必ず確認しましょう。
注意点③コーティング部分にも使用しない
コーティング加工された車体や部品には、ハイトレールの使用を避ける必要があります。なぜなら、コーティング層は酸に弱く、洗浄中に成分が作用することで塗膜が剥がれてしまう恐れがあるからです。
これによって、光沢感や防汚効果といった本来のコーティングの性能が低下し、結果的に車体の見た目が損なわれるだけでなく、未コーティング部分が早期に劣化するリスクが高まります。
コーティング箇所かどうか分からない場合は、メーカーや施工業者へ事前に確認することをおすすめします。また、対象箇所に誤って使用してしまった場合は、できるだけ早急にすすぎ作業を行ってください。
注意点④ステンレス箇所には10倍希釈で使用する
ステンレス製品やステンレスが露出している部品に対しては、酸性の濃度が高いままハイトレールを使用すると錆や変色が発生する場合があります。
そのため、10倍以上の希釈を行ったうえで使用するのが基本です。例えば、ハイトレール100mlに対して水を1L以上加えることで、適切な濃度が実現します。
さらに、いきなり全体に使用するのではなく、目立たない箇所で試し塗りをしてから本格的に使用することを強く推奨します。これにより、想定外のトラブル発生を防ぐことができます。作業後は十分な量の水で完全に洗い流し、残留成分が残らないように注意してください。
注意点⑤酸性なので混ざらないようにする
ハイトレールは酸性の洗浄剤であるため、特にアルカリ性や他の強酸の洗浄剤と混合すると、有害なガスが発生する可能性があります。このような化学反応は人体への害を及ぼす恐れがあるため、混ぜないことが鉄則です。
また、混合によって洗浄効果が低下する場合もあるため、製品の取扱説明書に注意点を確認しながら使用する必要があります。
作業環境を整える際には、風通しの良い場所や屋外で作業を行いましょう。万が一、有毒ガスの発生を確認した場合は、速やかに作業を中止し、清浄な空気が入る場所へ避難してください。
なお、異なる洗剤を同時に使用したい場合は、メーカーへの問い合わせを行い、安全を確保してから使用することを忘れないでください。
注意点⑥ホイールに使うときは「ハイトレ焼け」に注意
ホイールの洗浄にハイトレールを使用する場合は、「ハイトレ焼け」と呼ばれる現象に注意が必要です。
具体的には、洗浄後にすすぎが不十分なまま放置していると、その部分に薬剤が焼き付き、変色やシミのような状態になることを指します。この現象は特にアルミホイールで発生しやすいです。
これを防ぐためには、以下のポイントを守ることが重要です。使用後は速やかに大量の水で十分にすすぐこと、さらに洗浄作業を行う際に直射日光を避け、曇りの日やガレージ内などで作業を行うことです。また、作業中に薬剤が乾燥するのを防ぐため、少量ずつ薬剤を塗布して短時間で仕上げる方法も有効です。
ハイトレールの使い方に注意しよう
本記事では、ハイトレールの基本的な使い方や注意点を詳しくご紹介しました。使用時には適切な希釈や事前確認を行うことで、素材や塗装を傷めるリスクを軽減できます。
ぜひ正しい方法でハイトレールを取り入れ、メンテナンスの効率を高めてみてください。
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