バッテリーは定期的に交換が必要なため、自分で交換して節約したいと考える人も多いでしょう。
ただし、バッテリーの取り付けを誤ると火災の原因になることがあるため、正しいやり方や手順を守ることが重要です。
この記事では、バッテリーの基本知識から、自分で交換する手順、安全に作業を行うための注意点など、専門的な内容もわかりやすく丁寧に解説します。
車のメンテナンスに興味がある方なら誰でも理解できるよう、バッテリー交換のポイントを網羅したガイドを用意しました。
プロのサービスと比較しながら、あなたのカーライフの「もしも」に備えましょう。
- 【目次】
- バッテリー交換は自分で出来る?リスク5選も紹介!
- バッテリー交換を自分で行うリスク①端子の接触
- バッテリー交換を自分で行うリスク②バッテリーの選択ミス
- バッテリー交換を自分で行うリスク③体を壊す可能性
- バッテリー交換を自分で行うリスク④車の故障
- バッテリー交換を自分で行うリスク⑤エンジンがかからなくなる
- 自分でできるバッテリーの交換手順!交換前の準備も解説!
- バッテリー交換時の安全対策と注意点
- バッテリー交換で失敗しないためのポイント
- まとめ
バッテリー交換は自分で出来る?リスク5選も紹介!
自分でバッテリーを交換することは可能ですが、リスクもあるので注意が必要です。
ここでは、バッテリー交換を自分でする際の5つのリスクと、それぞれの対処法を解説します。安全を最優先にしながら、スムーズな作業をするために、ぜひ参考にしてください。
バッテリー交換を自分で行うリスク①端子の接触
バッテリー交換時には、プラス端子がマイナス端子や車の金属部分に接触しないように注意しましょう。
また、スパナなどの工具が両方の端子に同時に触れるとショートするので、気をつけてください。
車のバッテリーを交換する際には、スパナを使ってバッテリーを取り外す必要があるため、ショートしないように慎重に作業することが重要です。
バッテリーはプラス端子から電装品に電流を流し、その電流は様々な電装品や金属部品を通ってマイナス端子に戻ります。
そのため、プラス端子とマイナス端子が接触すると大きな電流が流れ、ショートしてしまうのです。
作業中は、絶縁テープや養生テープを使って端子が接触しないようにすると効果的です。
バッテリー交換を自分で行うリスク②バッテリーの選択ミス
バッテリー交換をする際は作業だけでなく、使用するバッテリーにも気を付ける必要があります。
車にはそれぞれ適したバッテリーがあります。
間違ったバッテリーを選ぶと、
- 取り付けができない
- バッテリーの寿命が短くなる
- オルタネーター(発電機)など他の部品に負荷がかかる
といった問題が発生します。
新しいバッテリーを選ぶときは、車に合ったサイズ、性能、型式のものを選ぶ必要があります。
バッテリー交換を自分で行うリスク③体を壊す可能性
車のバッテリーはとても重く、軽いものでも約10kgあります。
交換時には、この重いバッテリーを無理な体勢で持ち上げる必要があり、腰などに負担がかかります。
自分で交換する際は、バッテリーを持ち上げられるかどうかを確認してください。腕力に自信がない方は、必ず誰かに手伝ってもらいましょう。
バッテリー交換を自分で行うリスク④車の故障
バッテリー交換を間違えると、アイドリングストップの機能が作動しないなど、車の走行に不具合が生じる可能性があります。
アイドリングストップ機能を持つ車は、通常の車とは異なり、専用のバッテリーを使用します。
車種によっては特定の作業を行わないと、エコアイドル警告灯が点滅したり、アイドリングストップが機能しないなどの問題が発生することがあります。
さらに、バッテリーを交換した後は、バッテリ電流積算値などをリセットしないと、アイドリングストップシステムが正常に機能しない場合があるため、細心の注意が必要です。
バッテリー交換を自分で行うリスク⑤エンジンがかからなくなる
バッテリー交換後に、エンジンがかかりにくくなることがあります。
これは、バッテリー交換によって車のコンピュータが初期化されるためです。
この初期化は、走行によって自動的に元に戻ることもあれば、特定の操作を行うことで回復する場合もあります。
どちらになるかは、車の年式や装備によって異なります。
また、バッテリー自体に問題がある場合もあります。この場合、バッテリーを交換すれば解決します。
しかし、オルタネーターが故障している場合、バッテリーを交換しても問題は解決しません。
もしバッテリー交換後もエンジンがかからなかったり、途中でエンジンが止まるような場合は、オルタネーターの故障が疑われます。
自分でできるバッテリーの交換手順!交換前の準備も解説!
車のバッテリーが寿命を迎えたとき、ディーラーや整備工場に頼むのも一つの方法ですが、自分で交換することで時間と費用を節約できます。
ここでは、初めての方でも安心して取り組めるように、バッテリー交換の手順をわかりやすく解説します。
この記事を参考に、ぜひ自分でバッテリー交換に挑戦してみてください。
交換前の準備:必要な道具と安全確保
バッテリー交換を行う際には、まず工具を準備します。
工具は、バッテリーターミナルを緩めたり締めたりするためのレンチやスパナ、固定ブラケットを外すためのソケットなどです。
これらの工具は、適切なサイズを用意し、ナットやねじがスムーズに動くことを確認しておきましょう。
また、ゴム付きの軍手やゴム手袋など、絶縁性の手袋があると安心です。
保護メガネ(水中メガネなどでも可)があれば、バッテリー内の希硫酸から目を守ることができます。
作業を始める前に、車のエンジンを停止させてキーを抜き、マニュアルに記載されているバッテリーの位置を確認してください。
車体の金属部分とバッテリー端子が接触しないように注意が必要です。
さらに、ターミナルから電流が漏れる可能性があるため、バッテリーを取り外す際には、車の電子機器を保護するためにメモリーバックアップを用意しておくと良いでしょう。
これにより、時計やラジオなどの設定がリセットされることを防ぐことができます。
手順1:古いバッテリーの取り外し方
古いバッテリーを取り外す手順は、まずバッテリーのマイナス端子からターミナルを外すことです。
これにより、ショートを避け、安全に作業を進めることができます。
次に、プラス端子のターミナルも同様に外してください。
続いて、バッテリーを固定しているブラケットやホルダーを取り外します。
この際、ネジやナットが固着していないか確認し、必要であれば浸透性の潤滑剤を使って緩めましょう。
バッテリー本体はかなりの重量があるため、取り外す際は腰を痛めたりしないように注意しましょう。
バッテリーが車両から完全に取り外されたら、バッテリートレイとその周辺の汚れや腐食をクリーニングします。
清潔なバッテリートレイに新しいバッテリーを設置することで、良好な接触を確保し、腐食を防ぐことができます。
手順2:新しいバッテリーの取り付け方
新しいバッテリーを取り付ける際は、まずバッテリーを正確な位置に置き、固定ブラケットやホルダーを取り付けてしっかり固定します。
バッテリーが安定していることを確認してから、バッテリー端子を接続します。
端子の取り付けは、プラス端子から始め、その後マイナス端子を接続します。これにより、ショートのリスクを最小限に抑えることができます。
端子の接続が終わったら、ナットを適切なトルクでしっかりと締めてください。
最後に、すべての接続が確実に行われていることを確認します。
ターミナルが緩んでいないか、ケーブルに緩みや損傷がないかなどをチェックし、問題がなければバッテリーの交換作業は完了です。
バッテリー交換後の確認作業
バッテリー交換作業が完了したら、エンジンを始動し、すべての電子機器が正しく機能しているか確認しましょう。
ヘッドライトやウインカーなどの外部機器もチェックし、バッテリーから十分な電力が供給されていることを確かめてください。
次に、メモリーバックアップを使用していた場合は、その機器を取り外し、以前の設定に影響がないか車両の電子システムを再度確認します。
カーナビやオーディオシステムなど、再設定が必要な場合はこの時点で行いましょう。
作業が終わったら、使用した工具を片付け、古いバッテリーは適切な処理施設へ持ち込むか、専門業者に連絡して回収を依頼します。
廃バッテリーは環境に悪影響を及ぼす可能性があるため、正しく処分することが重要です。
バッテリー交換時の安全対策と注意点
車のバッテリー交換は自分で行えるメンテナンス作業ですが、予備知識なしに誰もが気軽にできるわけではありません。
事前に正しいやり方を学び、安全対策と注意点をしっかり守ることが非常に重要です。
ここでは、安全かつ確実にバッテリー交換を行うための対策と注意点を詳しく解説します。
短絡(ショート)を防ぐ方法
バッテリーが短絡(ショート)を起こすと、大きな損害が発生する可能性があります。
これを防ぐためには、まずマイナス端子を外し、その後にプラス端子を外すという順序を守ることが重要です。
逆にすると、工具が車体に接触してショートを引き起こすリスクが高まります。
また、端子を取り外す際には、金属製の工具が車のボディや他の金属部分に触れないように注意しましょう。
特にプラス端子の場合、カバーが付いていることが多いですが、カバーを外さずに作業すると安全です。
さらに、作業中に誤って端子を接触させないために、バッテリー端子には保護カバーをかけたり、絶縁テープで巻いたりすることも有効です。さらに作業には絶縁性の手袋や保護メガネを着用するなど、自己保護を徹底しましょう。
バッテリー液の扱いについて
バッテリー液には硫酸が含まれているため、漏れている場合は特に注意が必要です。
バッテリー液が肌に触れたり、目に入ったりしないよう、保護具の着用が重要です。作業には長袖の服、ゴム手袋、保護メガネを使用しましょう。
万が一バッテリー液が漏れている場合は、重曹を使って中和させると安全です。バッテリー液に触れた後は、必ず手を洗いましょう。
また、作業エリアは十分に換気し、有毒なガスが発生しないよう注意してください。バッテリーから水素ガスの発生があり、取扱いを誤ると引火爆発の原因となります。
環境に悪影響を与えないためにも、バッテリー液を廃棄する際は、専門のリサイクルセンターや指定の場所に適切に処分することが重要です。
家庭ゴミとして捨てず、適切な方法で廃棄しましょう。
バッテリー交換後の廃棄方法
車のバッテリーは、一般の可燃ごみのように、ゴミ袋に詰めて捨てることはできません。
通常、新しいバッテリーを購入した店舗に持ち込むのが一般的です。
一部の店舗では無料で引き取ってくれることもありますが、500円程度の処理料金がかかる場合もあります。
そのほか、インターネットを利用して、バッテリーの回収を依頼することもできます。
交換後に連絡すると回収業者が訪問する場合や、廃バッテリーを宅配便で送るよう指示される場合もあります。
ただし、バッテリーを送付するのは手間がかかる上、送料が思いのほか高額になる場合もあるので注意が必要です。
廃バッテリーは、ゴミなどに出すと不法投棄になるので、適切な方法で廃棄しましょう。
ターミナルの接続確認とトルクについて
新しいバッテリーを取り付ける際には、ターミナルの締め付けが極めて重要です。
適切に締め付けないと、接触不良が起こり、車の調子が悪くなったりバッテリーが早く消耗したりする可能性があります。
締め付ける際は、プラス端子から締めてからマイナス端子を締めるようにしてください。
ナットを過剰に締めすぎると、ターミナルが損傷し、最悪の場合、バッテリー全体を交換する必要が出てきます。
トルクレンチを使うことで、適切な力で締め付けることができ、安全な接続を確保できます。
車種によって適切なトルクが異なるため、車の取扱説明書を見たり、専門家に相談したりして、正しいトルク値を確認しましょう。
最後に、ターミナルがしっかりと固定されていることを確認し、安心して車を使用できるようにしましょう。
バッテリー交換で失敗しないためのポイント
自動車のメンテナンスとして定期的に行われるバッテリー交換ですが、手順や注意点を知らずに行うと思わぬトラブルに直面することがあります。
交換作業をスムーズに行うためには、適切なバッテリーの選び方を知っておくことが重要です。
適切なバッテリーの選び方
バッテリーを選ぶ際には、車種のほか、年式やエンジンタイプなどによって適切なバッテリーが異なるため、車の取扱説明書やメーカーの指定を確認することが重要です。
バッテリーサイズ、端子の位置、電圧や容量は車によって異なり、不適切なバッテリーを選ぶと取り付け時に問題が生じることがあります。
正確な情報を元に選択することで、交換後のトラブルを回避できるようにしましょう。
最終的な選択の際には、耐久性、保証期間、価格などの条件を比較することも忘れないでください。
ユーザーの利用環境や頻度に応じた最適なバッテリーを選び、安全なドライビングを守りましょう。
バッテリー交換時のトラブルと対処法
バッテリー交換時に最も一般的なトラブルは、ショートによる火花の発生です。
これを防ぐには、交換作業を始める前に車のエンジンを完全に停止させ、キーを抜いてから、プラス端子とマイナス端子の両方を正しい手順で外す必要があります。
特に、マイナス端子を先に外し、取り付ける場合は最後に行うという原則を守りましょう。
もう一つの一般的なトラブルとして、バッテリーターミナルの締め付けが不十分で接触不良を起こすケースが挙げられます。
ターミナルが緩んでいると、エンジンがかからない原因となることもあります。
トルクレンチを使用し、メーカー指定のトルク値でしっかりと締め付けることが大切です。
交換作業に不安を感じる場合は、無理をせず専門のメカニックに依頼することをおすすめします。
これによって、車に損傷を与えたり、自分の安全を損なったりするリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ
車のバッテリー交換は、適切な知識と工具があれば自分で行うことが可能です。
バッテリーの構造や種類を理解し、交換のタイミングを見極めて交換しましょう。
交換作業はショートやバッテリー液の取り扱いに注意しながら慎重に進めることが大切です。
また、バッテリーの選び方やトラブル時の対処法も事前に確認しておくと安心です。
一方、プロによる交換サービスは、専門知識とツールを使用するため、失敗が少なく、時間と労力を節約できるという利点があります。
費用とリスクを考慮して、自分で交換するかプロに依頼するかを決めましょう。
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引用元:ヨロスト公式HP
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